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肝機能の指標となるγ-GTPの基準値について知りましょう

hach

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γ gtp kijunchi

肝機能検査のひとつとして行われるのがγ(ガンマ)-GTPの血液検査です。GOTやGPTという指標がよく知られていますが、 γ-GTP は特にアルコールに対する反応が高いことから補助的指標として使われています。

基準値 には大きな幅がありますので、その捉え方について説明します。


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肝機能の指標となるγ-GTPの基準値について知りましょう


- 目次 -

  • γ-GTPとはなんでしょう
  • γ-GTPの基準値に男女差があるのはなぜでしょう
  • γ-GTPが高い場合の原因は何でしょう
  • γ-GTPを基準値内におさめるよう努力しましょう

γ-GTPとはなんでしょう

肝機能の指標として使用されるγ-GTPは、正式名称を「ガンマグルタミントランスペプチターゼ」もしくは「ガンマグルタミントランスフェラーゼ」といいます。

主に肝臓や腎臓でつくられる酵素で、たんぱく質を分解・合成するはたらきがあり、解毒作用に関係しています。腎臓にもっとも多く存在しますが、腎臓の障害では数値が上昇しにくく、肝臓や胆道に異常がある場合に高い数値になることがわかっています。

また、肝臓や胆管の細胞が壊れると血液の中に漏れ出してしまう性質があり、「逸脱酵素」とも呼ばれています。

アルコールの過剰摂取などにより、通常よりもガンマGTPが多量につくられるようになった場合も血液中に漏れ出してきます。

特にアルコールに対しての反応が顕著であるため、その特性を利用して、肝障害がアルコール依存のものかどうかを判定する際に重要な指標として用いられています。


γ-GTPの基準値に男女差があるのはなぜでしょう

γ-GTPの基準値を見てみると、正常値とされている数値が性別によって大きく異なります。成人男性では10~50IU/L、成人女性では9~32IU/L程度となっています。

男女間で大きな差があるのは、女性よりも男性のほうがアルコール摂取率が比較的高いことと、γ-GTPが女性ホルモンに大きな影響を受けることに由来します。

女性ホルモンは男性でも分泌されていますが、その量は女性と比較するととても少ないため、あまり影響を受けません。

女性ホルモンがγ-GTPの生成を低下させるはたらきをもっていることから、女性の基準値は男性よりも低く設定されています。

また妊娠中には、特に女性ホルモンが増えるため、γ-GTPの値は低くなることが知られています。


γ-GTPが高い場合の原因は何でしょう

γ-GTPは数値が上がったからといって、それ自体がからだに悪影響を及ぼすものではありません。検査値は、あくまでも肝機能障害の原因究明の指標と考えてよいでしょう。

前述のとおり、γ-GTPはアルコールに強く反応する指標です。つまりGTPやGOTに異常が見られた際に、それがアルコール由来のものかどうかを特定するために補助指標として用いられることが多いのです。

では、数値が高く出た場合の原因としてはどんなことが考えられるでしょうか。数値別にみてみましょう。

50~100

アルコール性肝障害、薬物性肝障害、慢性肝炎、脂肪肝などが考えられますが、いずれも軽度と考えられます。軽度のアルコール性肝障害の場合、2週間程度禁酒をして再検査を受けると、一気に数値が下がります。

このため、肝障害がアルコール由来のものかどうかを判別できます。

100~200

前述した病気に加え、慢性活動性肝炎、肝硬変、肝がん、胆道疾患の可能性があります。レベルは中程度と考えられます。

200~500

前述した病気に加え、閉塞性黄疸、肝内胆汁うっ帯などの可能性があります。このレベルになると、アルコールが原因となる以外の問題が潜んでいることも考えられるので、早急な受診、精密検査を受けることが必要になります。

いずれにしても、γ-GTPが高いということは、解毒を受け持つ肝臓に、なにかしらの強い負担がかかっていることは間違いありません。軽度と思い放置していれば、肝炎から肝硬変、肝がんへと移行していくリスクも高くなっていきます。


γ-GTPを基準値内におさめるよう努力しましょう

アルコールを日常的に摂取しているという方は、飲酒量を控えるだけで数値は下がります。ただし飲酒量を減らすのも、「量を減らして毎日飲む」というよりも「今日は飲まない」という日をつくることが大切です。できれば週に2日程度は休肝日を設けましょう。

また、軽い運動を行うこともおすすめです。急に激しい運動を始めるのではなく、継続が可能な、日常で行える運動をはじめましょう。いつもより早足で歩く、エスカレーターを使わず階段を使うなどといった方法からはじめるとよいでしょう。

食生活に気をつけるのもポイントです。しじみ、牡蠣、イカ、タコなどタウリンを含んだものを食べると肝臓の回復に効果的です。大豆製品やにんにくなどもよいといわれています。

日常生活では半身浴や昼寝、半日断食なども推奨されています。重要なのは、検査結果で正常値の範囲を超えていたら、放置はせずに適切な対応をとるということでしょう。

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まとめ

肝機能の指標となるγ-GTPの基準値について知りましょう
γ-GTPとはなんでしょう
γ-GTPの基準値に男女差があるのはなぜでしょう
γ-GTPが高い場合の原因は何でしょう
γ-GTPを基準値内におさめるよう努力しましょう

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