脳血栓症 は血栓と呼ばれる血の固まりが脳の血管を閉塞して脳梗塞を起こす病気です。複数のタイプが存在する脳梗塞の中で日アテローム血栓性脳梗塞と心原性脳塞栓症が血栓に関連して起こります。
前者は動脈硬化を背景としているために、その危険因子である高血圧、糖尿病、脂質異常症がある人や喫煙者に多い傾向にあります。後者は心房細動などの不整脈や弁膜症のために心臓内に血栓が形成されることが原因です。
脳血栓症 は血栓と呼ばれる血の固まりが脳の血管を閉塞して脳梗塞を起こす病気です。複数のタイプが存在する脳梗塞の中で日アテローム血栓性脳梗塞と心原性脳塞栓症が血栓に関連して起こります。
前者は動脈硬化を背景としているために、その危険因子である高血圧、糖尿病、脂質異常症がある人や喫煙者に多い傾向にあります。後者は心房細動などの不整脈や弁膜症のために心臓内に血栓が形成されることが原因です。
「脳血栓症は血管性の病変―FASTを忘れないで(前編)!」では、 脳血栓症 の病態や原因について説明しましたので、後編では脳血栓症の症状や治療法をご紹介します。また、脳血栓症では早期発見が何よりも大切となりますので初期症状もご紹介します。
1,400グラムの脳にある神経細胞の数は、大脳、小脳あわせて細かいものまで含めると、千数百億個もあるといわれています。それらが互いに接続し、まるでコンピュータ素子が連結しているように複雑な神経回路を構成し、インプットされた情報の記憶、認知、運動、学習、思考、判断、決断などの知的活動を通してアウトプットしています。
脳の活動は脊髄、神経を含めた神経系の要であり、知的活動とともに生命の維持活動も行っています。その脳に、何らかしらの異常が起きたとしたら、知的活動も生命の維持活動にも支障をきたすことになります。
血管性の病変で起こる脳の疾患は、一般的には脳卒中と呼ばれ、くも膜下出血、脳出血、脳梗塞(脳塞栓、脳血栓)に分けられています。
今回はその中で、脳の動脈が動脈硬化を起こし、血管内部が狭くなり血流が途絶える、 脳血栓症 をとり上げることにいたします。