頭が痛むことは、経験のない場合は辛さがわかりにくいものですが、片頭痛は突然襲ってきてひどく痛んで大変辛く、一刻も早く解消したいものです。
そこで、今回は 片頭痛 の 治し方 について説明していきます。
突然襲ってくるつらい片頭痛の治し方
片頭痛とはどういうものか
片頭痛の症状は、多くはズキズキと脈を打つような強い痛みがあり、文字のとおり頭の片方に感じることもありますが、両側だったり頭全体だったり、いろいろな場所でおこります。予兆や前兆のあるものと、感じないものの2種類にわけられます。
予兆は、片頭痛がおこる数時間前から1~2日前に、食欲の増進や精神的に落ち込んだりイライラしたりする症状がみられますが、予兆を感じる人は少ないようです。
前兆は、片頭痛がおこる前に、閃輝暗点(せんきあんてん)とよばれる、目にチカチカした光が見えたり、視野の一部が欠けて見えにくくなったりする特徴的な症状があらわれ、15分~20分くらいで消えたあと、頭痛が始まります。
手足のしびれや感覚がにぶくなったり、言葉が出にくくなったりする症状が出ることもあります。
なかには予兆も前兆も感じない場合や、痛むけれど脈を打つようには感じない場合などいろいろなケースがあります。ズキズキと痛む間は、においや音、光にも敏感に反応してしまい、吐き気や嘔吐することがあります。
片頭痛は慢性的な頭痛のひとつで、頭の中の脳の血管が拡がって炎症をおこすことで、痛みがでてくると考えられています。
頭の中の脳の血管が拡がる原因は、セロトニンという神経伝達物質が異常に増えたときに、脳の血管が収縮するのですが、そのあとセロトニンが分解されてくると収縮した血管が拡がるため、炎症が起こって痛みがでるためと言われています。
ストレスや疲労によって誘発することもあり、男性より女性のほうが4倍多く発症することから、女性ホルモンとなんらかの関係があるとも言われています。その他、アルコールや食品によっても誘発されることがあります。
とくに、ポリフェノールを多く含んだ赤ワイン、チョコレート、チーズ、かんきつ類、防腐剤に使われる亜硝酸ナトリウム、調味料のグルタミン酸ナトリウムなどで誘発されるといわれています。
入浴や運動、飲酒など身体が温まって血液のめぐりがよくなると、炎症が強くなるため、助長されることがあります。片頭痛がおこる頻度は個人差がありますが、ひと月に1~2回程度、多いときでは週に1~2回程度おこることが多いようです。
遺伝も関係があるといわれていますので、身内に片頭痛をおこす人がいる場合は、早めに食生活やストレスをためない生活スタイルを心がけるなど気をつけたほうが安心です。
短いサイクルで起こる場合や薬が効かなくて毎日服用しているような場合には、医療機関で相談してみることをおすすめします。
片頭痛は、痛いときのピークは1~2時間と言われ、寝込んでしまうほど辛いものですが、症状が治まると何もなかったかのように普段の生活に戻れるため、市販の鎮痛剤を飲んで耐えている人も多いようです。
片頭痛を改善させる方法
片頭痛が起こる原因は脳の血管が拡張して炎症をおこすことなので、拡張を促す行為は避けなければいけません。入浴や運動、アルコール摂取などです。炎症は温まると助長するので、痛いところを温めたり、マッサージしたりするのは逆効果です。冷たいタオルで冷やす方が良いです。
また、音や光に敏感になっているので、暗い静かな場所で安静にすることが、おすすめです。カフェインは、脳の血管を収縮する作用があるので、カフェインを多く含むコーヒーや緑茶、ウーロン茶、紅茶などを飲んでも良いです。しかしカフェインの摂り過ぎは良くないので、注意が必要です。
受診するならどこに行くべきか
軽い痛みだと、痛みが去るのを我慢して待ったり、市販の鎮痛剤で抑えたりすることができるかもしれませんが、鎮痛剤はあくまで対処療法なので、片頭痛の治療にはなっていません。
医療機関で処方してもらう薬にはトリプタン系薬剤など、血管の拡張を抑えることに効果が出てきました。飲む回数をひと月に10回以内をめやすにするため、頭痛の頻度によっては予防薬が使われることもあります。
片頭痛の専門は神経内科になります。身近に神経内科がなければ、まずは身近にある内科を受診して必要があれば、神経内科や頭痛外来などを紹介されて、受診するという形をとるとスムーズです。
まとめ
突然襲ってくるつらい片頭痛の治し方
片頭痛とはどういうものか
片頭痛を改善させる方法
受診するならどこに行くべきか