「痛い痔の症状と気を付けたい日常生活の習慣(前編)」では、痔の種類と特徴的な症状をご紹介いたしました。後編では、 痛い 痔 を未然に防ぐためにできる予防方法や痛みの軽減方法をご紹介いたします。
痛い痔の症状と気を付けたい日常生活の習慣(後編)
痛い痔を未然に防ぐために普段できる予防法と習慣
痛い痔を未然に防ぎ、症状を悪化させないような予防法と習慣にしていただきたいことがいくつかありますので、ご紹介します。
トイレではなるべく強くいきまないようにします。便意があれば軽くいきむだけで出るのですが、少し残った感じがするときに強くいきむと肛門にかなりの圧力がかかるので注意が必要です。一度に全部出そうと思わないことです。
排便後はお尻を清潔にします。肛門はしわだらけですので、紙で拭くだけでは患部をこすって刺激を与えてしまい痔が悪化してしまう可能性もあります。
洗浄機付きトイレであれば理想的ではありますが、そうでない場合もありますので、その場合はシャワーで流し、ぬれたティッシュなどでやさしく拭きとるなどの対応をすると良いでしょう。
できる限り毎日入浴するようにします。入浴すると体が温まって、肛門周辺の血行が良くなります。痔の原因の一つに身体の冷えもあります。全身の血行を良くすることで、血液やリンパ液の循環もよくなりうっ血が改善され、冷えも改善されるため入浴は効果的です。
また、肛門の痔の部分をきれいに洗うことは、患部を清潔に保ち雑菌から守ることも期待できます。
長く同じ姿勢は肛門がうっ血してしまいがちです。長時間座ったまま、立ったままの状態のときは、軽く体操などをして適度な運動をするとよいでしょう。
日頃から、便秘や下痢には注意が必要です。便秘にならないように食物繊維を多く含んだ食事を心がけ、きちんと食事を摂るようにすることが大切です。
刺激の強い物、極度に辛い物、唐辛子やコショウなどは大部分が体内に吸収されずに排泄されるため、肛門が刺激されます。刺激物が好きでも、なるべく控えた方がよいといえます。
アルコールは大量に摂取すると下痢など起こしやすくなりますので、肛門に負担がかかるといえます。
円座クッションなどを使用して予防または痛みを軽減
日常生活では座っている時間が多くを占めます。そんな状況を考慮して円座クッションなどを使用すると痔の予防になることもあり、痔の痛みを軽減してくれて快適に過ごすことができるようになることがあります。
現在では、痔の人にはとても楽な円座のクッションがいくつか紹介されています。円座を使用することで座るときの痛みから解放されるのであれば、使う価値もあるかと思います。
痔にはいくつかの種類があり、症状や痛みの強さもそれぞれ違います。肛門の病気であることで、恥ずかしさや病院に行くのが嫌だという場合もあると思います。
しかし、放置してはいけない場合もあり、症状が進み痛くて辛い場合もあります。痔かな?と思ったら早めに専門病院にかかり、症状が悪化する前に治療することをお勧めします。
決してめずらしい病気でもなければ、はずかしい病気でもありません。
まとめ
痛い痔の症状と気を付けたい日常生活の習慣(後編)
痛い痔を未然に防ぐために普段できる予防法と習慣
円座クッションなどを使用して予防または痛みを軽減