「下肢静脈瘤とは?~血管がボコボコで気になる~(前編)」では、下肢静脈の仕組みや下肢静脈瘤の原因についてご説明致しました。後編では、 下肢静脈瘤 の症状や治療法をご紹介致します。治療法もさまざまありますので、経験豊富な医師の治療を受けましょう。
下肢静脈瘤とは?~血管がボコボコで気になる~(後編)
下肢静脈瘤の症状いろいろ
下肢静脈瘤の症状で最も目立つのが見た目の変化です。特に女性の場合には、血管がボコボコと浮き出たり、青く血管が見えたりするため、スカートがはけないなどの問題があります。
また、下肢静脈瘤は見た目の問題だけでなく、一日立ち仕事をしていると夕方には足がむくんだり、だるくなったり、痛みが出たりといった症状もあります。さらに病状が進行すると、皮膚炎や色素沈着を起こしたり、さらには潰瘍になってしまうこともあります。
下肢静脈瘤治療の治療方法にはどんなものがある?
レーザー治療法
レーザー治療法は、血管内にレーザーファイバーカテーテルを挿入し、静脈弁が壊れた部分にレーザーを照射して血管をふさいでしまう治療法です。伏在静脈瘤や側枝静脈瘤などの比較的太い血管の静脈瘤に対して行われます。
また、最近では皮膚表面からレーザーを照射する治療法も行われており、網目状静脈瘤やクモの巣状静脈瘤に対して行われています。レーザー治療法については、設備の整った医療機関でないと受けることができません。
硬化療法
硬化療法は、硬化剤という薬剤を注射で静脈内に注入して血管を閉塞させる方法であり、クモの巣状静脈瘤などの細い血管に対する治療に用いられます。傷も残らず負担の少ない治療法です。
ストリッピング手術
ストリッピング手術は、静脈瘤を起こしている血管そのものを引き抜いてしまう治療法です。伏在静脈瘤などの太い血管に対して行われます。麻酔下で行いますので入院が必要になります。
高位結さつ術
高位結さつ術は、深部の深いところにある太い静脈と合流する部分から近い静脈弁が壊れてしまった場合に選択されることが多く、太い静脈に合流する部分を糸で縛る治療法です。高位結さつ術だけでは再発する場合が多いため、硬化療法と併用されることが一般的です。
下肢静脈瘤の治療はどこで行うべき?
下肢静脈瘤の治療はどこで行うべきなんでしょうか?結論から言うと、評判が良くて腕のいい血管外科の医師がいる医療機関で治療を受けるべきです。
血管は一人一人違いますので、静脈瘤の状態からどの部分にどのような治療を行うのが最適なのかの判断には、経験とセンスが必要です。評判が良く、多くの症例を扱っている経験豊富な医師の治療をぜひ受けましょう。
まとめ
下肢静脈瘤とは?~血管がボコボコで気になる~(後編)
下肢静脈瘤の症状いろいろ
下肢静脈瘤治療の治療方法にはどんなものがある?
下肢静脈瘤の治療はどこで行うべき?