アミラーゼは消化酵素の一種です。でんぷんや糖質を分解する働きがあり、おもにすい臓と唾液腺から分泌されます。アミラーゼの数値が高い場合には、身体に何らかの病気を発症している可能性があります。
今回は、 アミラーゼ が 高い 場合に疑われる病気や予防法について説明いたします。
アミラーゼの数値が高いときに疑われる病気や予防法について(前編)
アミラーゼの働きについて
アミラーゼは、炭水化物のでんぷん消化をする消化酵素です。すい臓と唾液腺から主に分泌しており、すい臓から分泌されるアミラーゼをP型アミラーゼ、唾液腺から分泌されるアミラーゼをS型アミラーゼといいます。
アミラーゼにはαアミラーゼやβアミラーゼという種類があって、それぞれ違う方法ででんぷんを消化して、小腸から吸収され、臓器を動かすためなどの活動をするためのエネルギーの源とされます。
アミラーゼの数値により病気を知る手掛かりになります
アミラーゼはおもにすい臓や唾液腺から分泌されています。アミラーゼの検査方法は、採血と尿検査です。
血液を採取して血清部分を自動分析器にかけて検出したものを血清アミラーゼといいます。尿中アミラーゼは尿を自動分析器にかけて検出します。検査方法はいろいろありますが、現在では酵素法とよばれるものが主流です。
酵素法においての基準値は
- 血清アミラーゼは60~250IU/I
- 尿アミラーゼは100~1000IU/I
です。
基準値は施設ごとで異なる場合があります。
アミラーゼが高い場合に疑われる病気について
血液・尿検査ともに高い場合には、すい臓疾患が疑われます。たとえば、急性すい炎・慢性膵炎・膵のう胞・すい臓がんなどです。
頬の腫れやあごの痛みがある場合は、急性耳下腺炎や唾石症の可能性が高くなります。十二指腸潰瘍・腸閉塞などの腸疾患とも考えられます。血液検査のアミラーゼが高い場合には、腎不全・マクロアミラーゼ血症などが疑われます。
まとめ
アミラーゼの数値が高いとき疑われる病気と予防法について(前編)
アミラーゼの働きについて
アミラーゼの数値により病気を知る手掛かりになります
アミラーゼが高い場合に疑われる病気について