アルツハイマー病は高齢者の認知症の1つの病気です。現在でも治療法が確立されていない、発症すると徐々に症状が悪化していき、最終的には日常生活をまともに送ることが困難になり、寝たきりの状態になり死に繋がります。
60歳以上になり認知症を患う確率は50%以上になり、認知症の中でもアルツハイマー病を患う人は最も多いのです。
アルツハイマー病は本人だけでなく、家族にとっても介護が必要になるなど、経済的にも精神的にも大きな負担になる病気だと知られます。では実際にアルツハイマー病とはどのような病気なのでしょうか。今回は アルツハイマー病 とはどんな病気?というテーマをお伝えします。
アルツハイマー病とはどんな病気?
アルツハイマー病とは?
アルツハイマー病は、認知機能(記憶力、思考力、論理的推理力)や実務能力が、日常生活をまともに送ることが困難になるほどに低下する認知症の1つの病気です。日本だけでなく、アメリカなどでも500万人以上がアルツハイマー患者であり、高齢化の進行とともに患者数は増加しています。
認知症は高齢化とともに発症する、日常生活に支障があるレベルの記憶障害や活動能力の低下を表します。
記憶障害から始まる症状
アルツハイマー病の症状の経過としては、まず記憶障害が発症します。日常的にはよくあるような、物忘れから始まります。起こったばかりのことを忘れてしまう、どこに何を置いたか忘れてしまうなど些細な物忘れです。
症状が進み、物や人の名前が出てこなくなり仕事に支障が出てくるようになります。さらに症状が進行すると、自分の家族や親しい友人のことも分からなくなり、自分のいる場所も分からなくなります。そして介護が必要になり、寝たきりになれば施設介護を行う必要も出てきます。
アルツハイマー病は本人だけでなく、それに関わる家族にとっても大きな問題です。症状が進行すると、身体の不自由により介護が必要になるほか、挙動にも大きな変化が出てきます。攻撃性が増し、情緒不安的な状態にもなるため、家族にとっては大きな困難や苦痛を伴います。
なぜアルツハイマー病が発症するのか?
アルツハイマー病は神経細胞が破壊されることで起こる、脳機能の低下により発症します。Bアミロイドタンパクというタンパク質が神経細胞に蓄積することが原因です。このアルツハイマー病の原因であるタンパク質は、改善や予防を行うことが難しいもので、治療方法も確立されていません。
同じ認知症でも、脳の血管が詰まることで発症する脳血管性痴呆とは異なります。脳血管性痴呆は生活習慣を改めるなど予防方法があることに比較し、アルツハイマー病は症状の進行を止める方法が存在しません。
アルツハイマー病にはどんな治療方法が?
実際にアルツハイマー病が発症したか、アルツハイマー病と疑われる症状があった場合は、アルツハイマー病の診断を受けましょう。治療方法が確立されていないとはいえ、長期的に症状が悪化したときに備えて、介護施設や移動方法から財政面での負担まで準備を行うことができます。
適切な介護サービスを受けることができるかどうかが、アルツハイマー病においては、本人にとっても家族にとっても大事になります。
また治療方法は確立されていないとはいえ、アルツハイマー病の症状を緩和する治療方法も存在します。脳機能を改善するための4つのアルツハイマー病治療薬が、米国食品医薬品局で承認されています。
まだ症状が軽度の時には、運動や睡眠の質を高めるなど生活習慣を改善することが効果的とも考えられています。
まとめ
アルツハイマー病とはどんな病気?
記憶障害から始まる症状
なぜアルツハイマー病が発症するのか?
アルツハイマー病にはどんな治療方法が?