認知症は脳細胞の働きが悪くなったり、脳細胞が死亡することで体にさまざまな障害が起き手しまう状態のことです。認知症にはアルツハイマー型認知症、脳血管型認知症、前頭側頭側認知症、レビー小体型認知症と4つの認知症が代表的です。
アルツハイマー型認知症は、認知症の1つの神経変性疾患で世界的にも患者の多い疾患です。アメリカでは500万人をこえる患者がおり、高齢化が進む国において患者数が増加します。未だに治療法の確立されておらず、1度発症すると治療は難しいのがアルツハイマー型認知症の特徴です。
今回は数ある認知症の中で、 アルツハイマー型認知症 とは?というテーマをお伝えします。
数ある認知症の中で、アルツハイマー型認知症とは?
1907年ドイツのアルツハイマー博士が発見
アルツハイマー型認知症は、1907年ドイツのアロイス・アルツハイマー博士により発見されました。
アルツハイマー博士が発表したアルツハイマー型認知症は1910年のエミールクレピリン著の精神医学で取り上げられたことを契機に、疾患として確立されていきました。現在の認知症の1つの疾患として広く知られていくきっかけになったのです。
アルツハイマー型認知症の特徴
アルツハイマー型認知症は発症すると脳内において、Bアミロイドタンパク質というタンパク質が蓄積することで、脳内の神経細胞が破壊されていき、脳機能が低下してしまいます。
記憶障害に始まり、日常生活にも支障をきたすレベルで行動能力も低下し、最終的には寝たきりの状態になります。
最初は日常でよくあるような物忘れから始まり、症状が進行すると人の名前や物の名前が出てこないようになり日常生活にも影響が出始めます。
治療方法が確立されていないため、家族や周囲にとっても大きな心労になります。1度発症すれば、症状は徐々に進行するのみで良くなることはありません。
アルツハイマー型認知症の対処方法
アルツハイマー型認知症は、はやめに症状に対応し悪化した時に備えることが大切です。症状が悪化すれば寝たきりの状態にもなり、要介護状態です。家族としては介護施設をどのようにするか、移動手段をどのようにするか、などのことを検討する必要性が出てきます。
症状が軽いうちに検討して最適な対応をしていけるように心がけましょう。また、介護施設に入れることになれば財政面でも負担が増えるでしょう。アルツハイマー型認知症は本人だけでなく、その家族にとっても経済的、精神的に大きな負担になる病気です。
脳血管型認知症
アルツハイマー型認知症以外の認知症をご紹介します。アルツハイマー型認知症の次に、患者数が多い認知症が脳血管型認知症です。
脳の血管に異常が発生して、脳細胞に酸素が行き渡らなくなることで発症します。症状はアルツハイマー型認知症とは異なり、一進一退を繰り返しながら進行します。
感情のコントロールが難しくなり、喜怒哀楽が良く出るケースもあれば、うつになり表情に変化がなくなってしまうこともあります。生活習慣に起因して発症するケースも多いと考えられているので、生活習慣を気をつけることが何よりの予防です。
前頭側頭側認知症
前頭側頭側認知症は若い人でも発症するリスクがあり、前頭葉という人間の行動をコントロールする脳の司令塔部分に異常が出ることで発症します。アルツハイマー型認知症と同じくまだ有効的な解決策がない病気です。
レビー小体型認知症
レビー小体型認知症はレビー小体という特殊なタンパク質で、神経細胞に出来ます。レビー小体に神経伝達が阻害されることにより、認知症の症状が起こります。
感情表現がおかしくなったり、物事を間違った認識で捉えてしまい症状が進行すれば、介護施設に入れることを検討しなければなりません。
まとめ
数ある認知症の中で、アルツハイマー型認知症とは?
1907年ドイツのアルツハイマー博士が発見
アルツハイマー型認知症の特徴
アルツハイマー型認知症の対処方法
脳血管型認知症
前頭側頭側認知症
レビー小体型認知症