発症から約15年が、 アルツハイマー 型 認知症 の 寿命 といわれています。その寿命は、発症したときの年齢などでかわります。治療薬や食環境の改善などで、認知症の進行を遅らせることができます。
同認知症の末期には、誤嚥、運動機能低下、肺炎の発症などが起こります。早期診断を心がけ、早期治療・改善への努力が必要です。
アルツハイマー型認知症!その寿命は?
認知症とは
後天的原因で発症する知能障害が認知症です。レビー小体型、アルツハイマー型、脳血管性認知症があります。
その特徴は、日時・場所がわからなくなったり、徘徊行動などがみられます。また、幻覚・幻聴などが起こったり、身体機能低下や睡眠障害などを呈します。
今回は、アルツハイマー型認知症の改善・予防などについてお話します。
発症から約15年が寿命といわれている認知症が、アルツハイマー型認知症です。
早期診断・治療は、アルツハイマー型認知症の改善などに有効です。薬物治療とともに、生活習慣の見直しをすることも進行を遅らせます。
食生活での青魚のDHA・EPA、大豆・緑黄野菜の抗酸化物質などの摂取は、脳の老化などを予防します。
物忘れ、人格変化から始まり、徘徊症状を呈し、10年程の末期には会話不全、重度の記憶障害などが起こります。
家族では面倒をみることが困難になり、介護施設に入ることになります。
アルツハイマー型認知症の治療
アルツハイマー型認知症の根本的な治療法はありませんが、精度の高い早期診断により、同認知症の改善が図られています。
ガランタミン、リバスチグミン、ドネペジルなどの認知症治療薬があり、思考・記憶・発語能力の維持や行動・精神症状の改善などに効果があります。
しかし、これらの薬には、吐き気、嘔吐、下痢や目眩などの副作用がありますので注意が必要です。
認知症の診断項目
認知症の診断項目には、①認知・記憶障害などの機能障害がみられる、②病前の機能水準に比べ著しい低下がみられる、③認知欠損はせん妄(意識障害)の経過中だけでなくあらわれる、④パーキンソン病、ピッグ病、アルツハイマー病などが発症原因である、⑤主症状には、人間関係などに無反応になる(レビー小体型)、性格・行動面に症状があらわれる(前頭側頭型)などがあります。
アルツハイマー型認知症の予防・改善
生活でできる認知症の予防対策に、食事での予防があります。
食べ物をよく噛み、咀嚼することは非常に大事なことです。
このことによって満足感が得られ、摂取カロリーも制限され、栄養素の吸収がよくなり、脳の聴覚・視覚が活性化されるといわれています。
血糖値上昇の抑制効果がある食べ物には、もずく、ワカメなどの水溶性植物繊維やタマネギなどがあります。
また、抗酸化作用などがある魚・野菜などの摂取は認知症に効果的です。
認知症の早期診断
認知症を早期に知る方法の1つに、認知症外来の受診があります。
初期症状などからでは判断が難しい認知症を、早期に発見することは早期治療の観点から必要です。
タンパクを測定する血液検査・診断、血流低下・脳萎縮状態をみるSPECT検査などの画像診断は、認知症の早期診断に利用されており、改善治療や予防に効果を示しています。
脳梗塞・卒中が原因で発症する認知症では、脳血流・代謝機能の低下を示す場合があり、X線CT、PECT画像診断が有効になります。
ブドウ糖消費量が減少する認知症では、PET検査が効果的です。また、老人斑などの検出には、MRIなどがあります。
血液検査などでは保険適用外項目もあるため、支払いが高額になることがあります。このような場合は、治験の利用もあります。
まとめ
アルツハイマー型認知症!その寿命は?
認知症の種類
アルツハイマー型認知症の治療
認知症の診断項目
アルツハイマー型認知症の予防・改善
認知症の早期診断