頭がぼーっとすることは誰にでもあることで、激痛があるなどの緊急性も感じられないため、放置してしまいがちです。しかし、頭は脳という大切な臓器が入っているので、異常があることはやはり好ましくありません。
今回は、 頭がぼーっとする ときに試してみると良いことを紹介していきます。
頭がぼーっとするときに試してみると良いこと
脳に十分な栄養を与える
脳が栄養不足の状態になると、頭がぼーっとすることがあります。栄養不足というと過激なダイエットなどで痩せてしまった人のイメージがありますが、脳は糖質が不足することで栄養不足になるため、一般的な栄養失調と脳の栄養不足とは別問題です。
脳はブトウ糖しか使わないので、たんぱく質や脂質など他の栄養素を摂り過ぎでいたとしても、炭水化物や甘いものなど糖質を全く摂らない食生活をすれば、脳は栄養が足りていない状態になってしまうのです。
一般的には、現代では手軽に食べられる糖質の食品が多いため、糖質を摂りすぎる傾向にあるので、糖質ゼロの食品や飲料などが出回って人気を集めています。しかし糖質も大切な栄養素なので、極端に全く摂らないということは避けるべきなのです。
脳に十分な酸素を与える
脳の酸素が不足していわゆる脳が酸欠状態になると、頭がぼーっとすることがあります。酸素が体内に十分に取り込まれていない場合、脳に運ばれる酸素量も減ってしまうので、脳が酸欠状態になってしまうのです。
解消するためには、体内に酸素を取り入れる手段である呼吸をしっかりと行う必要があります。呼吸は普段、自分で意識して行うものではないので、気がつかないうちに呼吸が浅くなってしまっていることがあります。
肺の疾患がある場合などは顕著にあらわれますが、加齢のため横隔膜が硬くなってしまい、息を吸ったときに十分に肺を使うことができなくなってきて、だんだん呼吸が浅くなっているような場合もあります。
その場合は横隔膜をストレッチして、硬い横隔膜を弾力のあるものに戻していくことで改善されることがあります。浅い息が癖になってしまっている場合は、ときどき深呼吸をするなど、意識することも大切です。
睡眠の質をよくして睡眠不足、睡眠過多を解消する
睡眠は、足りなくても多すぎても頭がぼーっとしてしまいます。足りないは、セロトニンなどの脳内物質の分泌が減少して疲労がたまて意欲が低下し、多すぎると、体内時計が狂ってしまって、時差ぼけのようになり、頭がぼーっとするのです。
睡眠はよいリズムをつくることで、早寝早起きを習慣づけるようにするのが、睡眠の質をよくする一番の近道です。夜に寝つきをよくするためには、朝起きたときに太陽の光を浴びることで、体内時計がリセットされるのでおすすめです。
また、寝る直前にテレビやパソコン、スマホや携帯電話の画面のまぶしい光(ブルーライト)を目に浴びないことも大切です。最近ではLEDの照明にもブルーライトが使われているので、注意が必要です。
夜遅くまで明るい照明のままブルーライトを浴びつづけていると、脳が朝だと勘違いして睡眠に関係の深いメラトニンの分泌を抑えてしまい、寝つきにくくなります。
逆に照明を落としてブルーライトの光が少なくなると、脳が夜だと認識するためメラトニンの分泌が増え、寝つきがよくなるので、早めの消灯がおすすめです。
ストレスを発散させる
ストレスとは、心や身体に受けるさまざまな不快な刺激によっておこる反応のことです。ストレスがたまると身体のあちこちに不調があらわれるため、頭がぼーっとする症状も例外ではありません。趣味をみつけて楽しむなどして、生活に変化をもたせてみるとよいです。
適度な運動をする
姿勢が悪く、猫背だと肩や首を圧迫して血流の流れが悪くなり、頭がぼーっとすることがあります。ゆっくりストレッチをして緊張した筋肉をゆるめたり、筋力をアップしたりする適度な運動をすると、血流の流れがよくなり、脳にも十分な血液が流れるようになります。
運動不足は他の病気を誘発することもあるので、意識して身体を動かすことはとても重要で、適度な運動をすることはおすすめです。
これらを試してみると、多くの場合頭がぼーっとすることは、解消されます。全く改善しないようなら、何か病気がある場合もあり、睡眠時無呼吸症候群や、自律神経失調症やうつ病などの疑いがあるので医療機関を受診することをおすすめします。
まとめ
頭がぼーっとするときに試してみると良いこと
脳に十分な栄養を与える
脳に十分な酸素を与える
睡眠の質をよくして睡眠不足、睡眠過多を解消する
ストレスを発散させる
適度な運動をする