「頭がぼーっとする」という、頭に違和感のあるだるい感じは、多くが経験したことのある状態で、痛くないため深く考えず放置しがちです。しかし、頭がぼーっとすることにもいくつか原因があり、解決できれば、ある程度自分で対処することができます。
今回は、 頭がぼーっとする 症状と 原因 、解決するための対処の方法をご説明します。
頭がぼーっとする症状とその原因で考えられること
頭がぼーっとするとは
頭がぼーっとすることは、誰にでもよくあることと思われ、緊急性も感じられないため、慌てて受診するということもなく、どうしても放置しがちです。
しかし、寝起きの悪い人が朝に感じるような、ぼーっとするようなだるい感じが、短い時間の場合はさほど問題ありませんが、長時間いつまでも続くようだと、生活に支障をきたすことがあります。
頭がぼーっとしている間は集中力が低下するので、なにもやる気が起きず、気がつけばなんとなく、見るわけでもなくついているテレビを、ぼんやりと眺めているだけで一日たってしまうなど、生活のリズムが崩れてしまうのです。
頭がぼーっとして眠たいような感じが続いてしまうと、集中力が低下するだけでなく、身体がだるくて動くのがおっくうになり、高齢の場合はとくに運動不足からしだいに歩行困難になっていく可能性も十分に考えられます。
たかが頭がぼーっとするだけ、とはいえない深刻な状況になってしまいます。
頭がぼーっとする原因
頭がぼーっとする原因はいくつか考えられますが、まずは脳に酸素が不足している、いわゆる脳が酸欠状態になったときです。体内の血液中に酸素が十分に取り込まれていないと、脳に運ばれる酸素量も減ってしまいます。その結果脳が酸欠になってしまうのです。
脳に十分な酸素を送るためには、酸素を取り入れる手段である「呼吸」がしっかりできている必要があり、呼吸が浅いと頭がぼーっとしてしまうことになるのです。
同じく脳に不足するものが原因でおこることには、糖分が不足して脳に栄養が上手く回らなくなる、栄養不足状態のときが考えられます。
栄養不足というと、戦後など食料が少なくて身体全体が痩せてしまっているイメージがあると思いますが、脳の栄養不足は別問題です。
脳はブトウ糖しか使わないので、たんぱく質や脂質など他の栄養素を摂り過ぎて太り気味であったとしても、炭水化物や甘いものを全く摂らない食生活をすれば、脳は栄養が足りていない状態になってしまうのです。
睡眠も大きく関係しています。睡眠は、まとめて十分に長く眠ったからといって、翌日は眠らないで過ごせるかというと、そういうものではありません。毎日規則正しい適当な時間の睡眠が必要なのです。
睡眠は、足りない場合はセロトニンなどの脳内ホルモンが減るため疲労がたまり、意欲が低下してぼーっとしてしまいます。また、寝不足を解消しようとして、必要以上に長く眠ることも、体内時計を狂わせることになり、時差ぼけのようにぼーっとしてしまいます。
夜に寝つきが悪く、何度も目が覚めて眠れなかったと思ったときに、昼間にその分の睡眠をとればリセットされて、その夜は快適に眠れるかというとまた昼に寝すぎたため、夜に寝つきが悪くなって悪循環をくりかえしてしまいます。
結局起きている間はいつも、ぼーっとする状態が続いてしまいます。
生活をみなおしてみる
酸素不足を解消するためには、ときどき深呼吸を行ったり、簡単な横隔膜のストレッチを行ったりして、浅い息ではなく、深い息で生活できるようにしてみます。
栄養不足を解消するためには、炭水化物を毎日しっかり摂るようにします。最近では炭水化ダイエットという言葉が出回っているため、しっかり調べずに、白ごはんやパンなどの炭水化物を全く食べないという極端なことをしてしまうことがあるようです。
しかし、ごはんをおかわりした上、甘いものは必ずたくさん食べるというような食生活だった人は、それらを適量に減らすとダイエットになるというものなので、糖質は必要な分量は摂らなくてはいけません。
睡眠に関しては、早寝早起きのリズムをつくることで質のよい睡眠をとるようにします。実は、24時間と体内時計は1時間ほどずれがあり、朝、太陽の光をあびることにより、リセットされずれを調節するといわれています。
早寝早起きで太陽の光を浴びるようにすると、睡眠不足、睡眠過多をの解消につながります。
これらを試してみても何の効果も感じられないときには、思わぬ病気がかくされている場合もあり、睡眠時無呼吸症候群、自律神経失調症、うつ病などがあげられます。
かかりつけの内科や脳神経外科を受診して相談の上、紹介をうけて睡眠障害を専門にしている医療機関や、心療内科、精神科などを受診してみることをおすすめします。
まとめ
頭がぼーっとする症状とその原因で考えられること
頭がぼーっとするとは
頭がぼーっとする原因
生活をみなおしてみる