人の感覚器の中で、1番我慢できないのが「痛み」なんだそうです。
もともと便秘があって、腹痛や激痛が急に起きたとしたら冷や汗が出るほどの痛みであろうことは想像できます。
たかが 便秘 でこの 激痛 と 腹痛 、これが示すサインが何なのかをお伝えします。
侮れない便秘に伴う腹痛・激痛は何のサイン?
便秘で腹痛が起こる理由
便秘で腹痛が起こる理由は、腸内にある便やガスによって腸内が圧迫され腹痛が起こります。慢性的な便秘の方や、認知症や後遺症などまひなどがある高齢者の場合は、この腹痛を見逃してしまうことがあり注意が必要です。
また、便秘薬によって、腸蠕動が過剰に起こり腹痛を催すことがあります。ポリープや大腸がんなどの病気の合併症で、便秘や腹痛を起こすこともあります。
便秘の腹痛はどんな痛み?
痛みの感じ方には個人差が大きいのですが、便秘による腹痛は、臍部を中心に腹部全体が痛む、右下腹部が痛くなる、下腹部が痛くなると部位はさまざまです。
痛みの性状としては、症状が軽い場合には、どことなく鈍痛が起こるといったものから、キリキリするような、刺すような鋭い痛みであることが多いようです。
激痛となると、体を動かすのも一苦労でうずくまって動けない、鋭い痛みが30分以上続く、場合によっては嘔吐や顔面蒼白、冷や汗などもあり大変な痛みであることは第三者からでも見てとることができるほどです。
ほかの場所に痛みがでることも
便秘だからこそ痛みが腹痛や激痛として腹部にでるように思いがちですが、かけ離れた場所に痛みがあらわれることがあります。これを放散痛といいます。
便秘以外の病気でも、放散痛は起こりますが、便秘による放散痛は、腹痛以外に腰・背部・頭・肩などの場所が痛むことがあります。
便秘によって自律神経が乱れるために起こります。原因となっている箇所以外も痛むことあるのだと、知っておくことも大切なことではないでしょうか。
便秘で腹痛・激痛は何のサイン?
便秘による腹痛が起きて激痛になってきた場合はどのようなサインなのでしょうか。
便秘症状がどのくらい続いていたか、痛みはいつから始まって腹痛や激痛のほかの症状はあるか、熱はどうか、痛む部位はどのあたりかなどによってもそのサインが示す病気は変わってきます。
多くは、腸閉塞や腸ねん転、腸重積ですが、重篤な場合、腸穿孔といった腸に穴があいてしまう事態となり、腹膜炎や敗血症を引き起こす恐れがあります。このような痛みで大腸がんや大動脈瘤破裂が見つかることもあります。
高度な便秘の自覚がある場合は、腹痛が起きる前に病院などで適切な処置をしてもらうことが望ましいでしょう。便秘による腹痛や激痛が起きてしまったら、直ぐに受診し適切に対応してもらいましょう。
自宅で腹痛・激痛が起きたら
突然の腹痛、激痛で動けないけれど、きっと便秘なんだから薬を飲めばいいかもしれない、病院にはご自身で何とかして行かなくてはと考える方もおられるかもしれません。
突然に起きた腹痛・激痛の場合は便秘であっても、救急搬送をおすすめします。この時の腹痛・激痛とは、動けないほどに痛みます。痛みが一時的に治まったとしても、その後に意識を失ってしまうこともあるかもしれません。
一刻を争う病気もあります。詳細は検査などを受けなければ確定しませんから、何よりも無事に病院に行くことを優先します。くれぐれもご自身で運転はされないようご注意下さい。
まとめ
侮れない便秘に伴う腹痛・激痛は何のサイン?
便秘で腹痛が起こる理由
便秘の腹痛はどんな痛み?
ほかの場所に痛みがでることも
便秘で腹痛・激痛は何のサイン?
自宅で腹痛・激痛が起きたら