高齢者の病気いろは

  • ホーム
  • はじめての方へ
  • カテゴリ一覧
  • Twitter
  • Facebook
  • お問い合わせ
    • 免責事項・知的財産権
現在の場所:ホーム / 顔面麻痺 / ベル麻痺 / ベル麻痺ってなんだろう?

ベル麻痺ってなんだろう?

ss

このエントリーをはてなブックマークに追加
Tweet
LINEで送る
Pocket

berumahi

ベル麻痺 は、顔面の片側が麻痺してしまう病気ですが、ほとんどの場合で治療しなくても自然に治ってしまいます。ただし、高齢者になるほど後遺症が残る割合が高くなりますので注意が必要です。

また、顔面神経に完全麻痺があるような重傷の場合には、深刻な顔面神経麻痺や味覚麻痺が残ってしまうこともありますので、早期に治療することが大切です。


スポンサードリンク

ベル麻痺ってなんだろう?


- 目次 -

  • ベル麻痺とは?
  • ベル麻痺の特徴とは?
  • どんな治療をするの?薬物治療
  • その他の治療法
  • 後遺症は残らない?
  • 後遺症が残ったら
  • こんな後遺症も

ベル麻痺とは?

ベル麻痺とは、特発性片側性末梢性顔面神経麻痺とも呼ばれる原因不明の顔面神経麻痺であり、片側の表情筋を動かすことができなくなります。

顔面神経麻痺には脳腫瘍や脳卒中、ライム病によるものなど原因がはっきりしているものと原因がはっきりしないものがありますが、ベル麻痺は顔面神経麻痺のなかでも原因のはっきりしないもののことです。


ベル麻痺の特徴とは?

ベル麻痺になった人の最も顕著な特徴は、麻痺した側の顔面が垂れ下がるということです。他にも、目が閉じにくい、涙が止まらない、口角から唾液が漏れる、味覚が無くなる、などの特徴があります。

顔貌が大きく変化するために患者のショックも大きく、生活に及ぼす影響も大きい病気ですが、実はそのほとんどが治療しなくても自然に治癒してしまいます。

ただ、不全麻痺の状態であればほとんど後遺症も無く治癒しますが、完全麻痺になってしまった場合には多くの場合後遺症が残ってしまいます。

また、初期には不全麻痺であったものが、一週間程度経過してから完全麻痺に移行してしまうケースもあり、軽度の麻痺だから安心とは限りません。重症化しないためには早期に耳鼻科に受診することをお勧めします。


どんな治療をするの?薬物治療

ベル麻痺の治療には、急性期では副腎皮質ホルモンと抗ウィルス薬が使用されますが、その有効性や薬剤の適量については不明確な面が多いというのが現状です。

原因不明の顔面神経麻痺であるために、有効な治療法も明確になっていないというのも仕方がないのかもしれませんが、現状ではこの治療が最も有効だとされています。

抗ウィルス薬の使用については賛否両論ありますが、急性期の患者の唾液や治療で採取された神経組織の一部から単純ヘルペスウィルスが検出されることから、ウィルスとの関連が強く疑われ、抗ウィルス薬を使用することが推奨されています。


その他の治療法

薬物以外の治療法としては、星状神経ブロック、鍼灸、高圧酸素療法などが行われていますが、有効性についての信頼に足る報告は無く、こういった治療を行うべきかどうかの判断は困難な状況です。

ただ、高圧酸素療法については、ランダムな比較実験での有効性が報告されており、完全治癒率が高くなると言われています。

ただし、入院が必要となることや、気圧外傷や酸素中毒など副作用もゼロではないことなどマイナスとなる要因もありますので、薬物治療よりも勝るのかどうかは微妙なところです。


後遺症は残らない?

顔面が大きく変化することから、後遺症のことがとても心配になりますが、不全麻痺の状態であれば、治療しなくてもほとんどが良好に治癒します。

ただし、完全麻痺がある場合や、不全麻痺から一週間程度経過して完全麻痺に移行する場合には、予後はかなり悪くなってしまいます。

後遺症を残さないためにも、一週間程度経過してから悪化する危険を考慮して、早めに薬物投与を行うという選択が推奨されています。10日間ほど副腎皮質ホルモンと抗ウィルス薬の点滴を行うのが一般的です。


後遺症が残ったら

完全麻痺であっても、薬物投与を続けることで1ヶ月以上経ってから回復する場合もありますが、中には全く回復しないケースもあります。回復しない場合には、慢性の顔面麻痺、味覚麻痺などの後遺症が残る他、角膜感染症などの合併症も起こってきます。

合併症の角膜感染症に関しては、睡眠時に閉眼することができないためですので、程度に応じて眼帯やテープ、眼軟膏、人工涙液などを使用します。

また、重度の顔面神経麻痺に対しては、顔面神経減荷術という外科的治療も大学病院で行われており、術後半年程度で顕著な回復を得ているとの報告があります。


こんな後遺症も

隣接する神経同士がくっついて治癒していまい、病的共同運動が残ってしまう後遺症もあります。こういった場合、口を動かそうとして目も一緒に動いてしまうとか、食事をしていて涙が流れてしまう、顔面の運動に伴って耳鳴りやめまいがする、などといったことが起こります。

こういった後遺症に対しては、ボツリヌス毒素療法や手術的治療が行われています。ボツリヌス毒素療法を行うには投与資格が必要になりますので、専門的な治療を行っている医療機関を選ぶ必要があります。

手術的治療に関しても、経験の豊富な医師や医療機関を選ぶことが大切です。

スポンサードリンク

まとめ

ベル麻痺ってなんだろう?
ベル麻痺とは?
ベル麻痺の特徴とは?
どんな治療をするの?薬物治療
その他の治療法
後遺症が残ったら
こんな後遺症も

このエントリーをはてなブックマークに追加
Tweet
LINEで送る
Pocket

Filed Under: ベル麻痺 関連タグ:ベル麻痺

スポンサードリンクと関連コンテンツ

記事を探す

スポンサードリンク

カテゴリから探す

  • 慢性的な疾病
    • 高血圧症
    • 糖尿病
    • 血圧・血流
    • 高脂血症
    • 肥満
    • 鈍痛
  • 入院
    • 余命宣告
    • 寝たきり度
    • リハビリテーション
    • 敗血症
    • 人工呼吸
  • 介護
    • 食事制限
    • サプリ
    • 看取り
  • 検査
    • 血液検査
    • コレステロール
    • アミラーゼ
    • 画像診断
  • 胃腸系の疾病
    • 胃がん
    • 膵臓がん
    • 大腸がん
    • 胃潰瘍
    • 胆嚢癌
    • 十二指腸潰瘍
    • 下血
    • 便秘
    • 腸閉塞
    • 潰瘍性大腸炎
    • 膵炎
    • 急性膵炎
    • クローン病
    • 膵管内乳頭粘液性腫瘍
    • 下痢
    • 胃ろう
    • 胃下垂
    • 逆流性食道炎
    • 過敏性腸症候群
  • 心臓系の疾病
    • 狭心症
    • 心筋梗塞
    • 動悸
    • 拡張型心筋症
    • 不整脈
    • 慢性心不全
    • 心臓弁膜症
    • 心肥大
    • 心房細動
    • 虚血性心不全
    • 肥大型心筋症
    • 心筋炎
    • 期外収縮
  • 呼吸器系の疾病
    • 咳
    • 肺炎
    • 肺炎球菌
    • 気管支喘息
    • 肺気種
    • 肺結核
    • 肺気胸
    • 呼吸
    • トリコスポロン
    • 肺がん
  • 脳の疾病
    • 脳梗塞
    • 脳出血
    • くも膜下出血
    • 脳卒中
    • 脳血栓
    • 物忘れ
    • 認知症
    • アルツハイマー
    • 脳血管性認知症
    • 髄膜炎
    • 偏頭痛
    • 脳血管障害
    • パーキンソン病
    • 脊髄小脳変性症
  • 肝臓系の疾病
    • 肝臓癌
    • 肝炎
    • 肝硬変
    • ハーボニー
    • 脂肪肝
    • 胆石症
    • 胆嚢炎
    • 胆嚢
    • 胆嚢ポリープ
    • 腹水
    • 黄疸
  • 血管外科
    • 血管
    • 動脈硬化
    • 動脈解離
    • 腹部大動脈瘤
    • 下肢静脈瘤
    • 閉塞性動脈硬化症
    • 血管腫
  • 泌尿器系の疾病
    • 痛風
    • 膀胱炎
    • 尿路感染症
    • 過活動膀胱
    • 膀胱がん
    • 尿管結石
    • 尿路結石
    • 尿崩症
    • 前立腺肥大症
    • 慢性腎不全
    • 腎結石
    • 腎臓がん
  • 喉
    • いびき
    • 下咽頭癌
    • 痰
    • 食道癌
  • 皮膚の疾病
    • 帯状疱疹
    • 蕁麻疹
    • 水虫
    • 痔
    • 痔ろう
    • 疥癬
    • 乾癬
    • 脂漏性角化症
    • カンジダ症
    • 褥瘡
    • 蜂窩織炎
    • 掌蹠膿疱症
    • 貨幣状湿疹
    • 類天疱瘡
    • ほくろ
    • メラノーマ
    • 皮膚掻痒症
  • アレルギー
  • めまい
    • 立ちくらみ
    • 目がチカチカする
    • 良性発作性頭位めまい症
  • 耳
    • 突発性難聴
    • 三半規管
    • 外耳炎
    • 外耳道炎
  • 血液疾患
    • 鉄欠乏性貧血
    • 頭がぼーっとする
  • 口腔内
    • 味覚
    • 歯茎
    • 歯周病
    • 歯ぎしり
    • 口呼吸
    • 口腔癌
    • 口内炎
    • 口角炎
  • 目の疾病
    • 白内障
    • 緑内障
    • 加齢黄斑変性
    • ものもらい
    • 黄斑上膜
    • 黄斑前膜
  • 鼻の疾患
    • 副鼻腔炎
    • 後鼻漏
  • 神経疾患
    • 肋間神経痛
    • 聴神経腫瘍
    • 筋萎縮性側索硬化症
    • 線維筋痛症
    • 迷走神経反射
  • 甲状腺の疾病
    • 副甲状腺機能亢進症
  • 関節・骨の疾病
    • 肩の痛み
    • 腰痛
    • 関節リウマチ
    • 椎間板ヘルニア
    • 坐骨神経痛
    • 骨粗鬆症
    • 腰椎すべり症
    • 脊柱管狭窄症
    • 腰椎分離症
    • 腰部脊柱管狭窄症
    • 変形性脊椎症
    • 変形性関節症
    • 化膿性脊椎炎
    • 掌蹠膿疱症性骨関節炎
  • 足
    • こむら返り
    • 足のむくみ
  • 顔面麻痺
    • ベル麻痺
    • ハント症候群
  • 心の病気
    • 睡眠
    • うつ病
  • その他
    • 総合診療科
    • セカンドオピニオン
    • 加齢臭
  • 薬剤
  • 食いしばり

Copyright © 2025 koureisya-byouki-iroha.com