「膀胱炎かもしれないと思った時何科を受診するべきか(前編)」では、膀胱炎とはどのような疾患であるのかご紹介いたしました。後編では、 膀胱炎 を疑うとき受診すべき医療機関について、また診療は 何科 になるのかご紹介いたします。
膀胱炎かもしれないと思った時何科を受診するべきか(後編)
病院と診療所(医院やクリニック)の違い
普段、医療機関に行くことをよく「病院」に行くと言いますが、「病院」とは病床20床以上の入院施設を持つ医療機関をいい、医師が3人以上、患者3人に対して看護師1名、薬剤師も1名おくことなど、いろいろな条件があるものなのです。
医師が1名の医療機関はたとえ大きなビルだとしても病院と言うことはできません。そういった医療機関は「診療所」とよばれるのです。医師が1名必要で、看護師と薬剤師の人数は定められておらず、入院施設がない、または病床19床以下の入院施設を有する医療機関となっています。
実際には、最近では〇〇診療所という看板をみかけなくなり「クリニック」や「医院」のほうが馴染みがあります。「クリニック」や「医院」は、医療法によって規定されている「病院」「診療所」の二つとは違い、医療法で規定されているわけではありません。
「医院」や「クリニック」は病院にでも診療所にでも、どちらにつけてもよい、単なる呼び名なのですが、一般的には、〇〇医院、△△クリニックとよばれる医療機関は「診療所」であることが多く、「病院」は〇〇病院と名づけられています。
病院は、大きくは入院機能と外来機能の2つの機能を備えている医療機関で、専門的な診断・治療を必要とする場合や、救急の場合に利用されています。
診療所は開業医の個人経営が大半で、基本的に患者と医師がマンツーマンの「顔の見える診療」が特徴です。「かかりつけ医」として体調不良の相談や、慢性的な症状の管理、病気の予防・早期発見などの役割を担った地域に密着した医療機関です。
膀胱炎を疑うときに行くべき医療機関
膀胱炎は軽い症状のうちなら、しっかり休養をとり、水分を多く摂って大量に排尿することにより自分で治すこともできるものですが、悪化してしまうと腎臓にまで影響が及んでしまいます。
早めに抗生物質を服薬し、症状がおさまったとしても処方された分量はしっかり飲みきることで、細菌を死滅させることが重要となります。
内科の診療所にかかりつけ医がいる場合は、早めに内科で薬を処方してもらって治療することをおすすめします。一般的な細菌でない場合や他に原因があると診断されれば、診療所から専門の病院へ紹介状を書いてもらえますので、そこで泌尿器科を受診することになります。
もちろん、泌尿器科を専門にしているクリニックが近所にあれば受診することをおすすめします。
まとめ
膀胱炎かもしれないと思った時何科を受診するべきか(後編)
病院と診療所(医院やクリニック)の違い
膀胱炎を疑うときに行くべき医療機関