膀胱炎は残尿感や頻尿など自分で気がつきやすい症状がでます。おかしいと思い病院に行くべきかを考えますが、何科を受診したらよいのか迷うこともあります。
そこで、 膀胱炎 かもしれないと思った時に 何科 を受診したらよいのかを説明していきます。
膀胱炎かもしれないと思った時何科を受診するべきか(前編)
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膀胱炎とはどんな病気か
膀胱炎は、尿道から入った細菌が膀胱の中で増殖して炎症をおこす病気です。膀胱炎は急性膀胱炎が一般的ですが、慢性膀胱炎、間質性膀胱炎、出血性膀胱炎などいくつか種類があり、それぞれ原因や強さが異なります
健康で体調の良い時には、尿道から細菌が入っても普通に排尿と一緒に排出されるので、膀胱炎になることはありませんが、体調が悪いときには膀胱炎になりやすくなります。
体調が悪い状態とは、熱があるなど病気というわけではなく、疲労やストレスなどで免疫が落ちていたりする場合も含まれるため、多くの人がなりやすい病気です。
入り込む細菌は大腸菌であることが多く、尿道の長さや身体の構造の違いにより男性よりも女性に多くみられます。
膀胱炎になったときにあらわれる症状は、いくつかあげられますが、初期には、排尿したあとでまだ残尿感があること、何度もトイレに行きたくなる頻尿になること、尿が白く濁っていることなどの症状がでて、そのあと進行すると、排尿時や排尿後に痛みを感じる排尿痛、下腹部が重く痛む下腹部痛、発熱があらわれてきます。
治療をせずに放置していると、排尿痛、下腹部痛が強くなっていき、高熱が出て、腎盂腎炎や腎臓への感染症に移行してしまうこともあります。
迷う受診科それぞれの特徴
膀胱の炎症である膀胱炎は、泌尿器科系の病気になりますが、内科、婦人科などでも治療することができます。たいていの場合は抗生物質を服薬することで治療できるため、必ず泌尿器科に行かなければならないということはありません。
医師はすべての診療科の勉強をして資格を取得しているため、極端に言えばどの分野も診療できるからです。
初期の膀胱炎で症状が軽く、一般的な細菌が原因だった場合は内科や婦人科で処方してもらった薬を飲むことでほとんどの場合完治します。
しかし、抗生物質を飲んでも改善しない場合や、何度も膀胱炎を繰り返している場合などは、専門としている泌尿器科を受診してさらに詳しい検査することが必要になります。
泌尿器科は、泌尿器の不調があるときに受診します。主な病気は前立腺肥大、結石、膀胱がん、腎臓がんなどで、男性の患者が多くみられますが、過活動膀胱や心因性頻尿などで最近では女性の受診も増えてきています。外科的な手術をも担うことも多い診療科です。
腎臓内科は腎臓機能の不調があるときに受診します。主な病気は腎炎、腎不全、ネフローゼ症候群、糖尿病や膠原病の合併症などで、腎臓疾患の患者を受診します。
内科とは、内臓の病気を手術せずに治療する科で、広い領域を担っています。総合病院などでは、循環器内科、消化器内科、血液内科、神経内科など、内科の専門にわかれて診察するところが多くあり、一般内科では、その名称がついていない他の内科を担当しています。
〇〇クリニック、〇〇医院などで、内科の看板がある医療機関では、内臓すべてを対象としていると考えられます。
まとめ
膀胱炎かもしれないと思った時何科を受診するべきか(前編)
膀胱炎とはどんな病気か
迷う受診科それぞれの特徴