膀胱炎の症状はどのようなものかを知ることで、早めに正しく治療をすることができます。高齢者の方の膀胱炎には実は特徴があります。膀胱の症状を把握するとともに、高齢者の方の膀胱炎の特徴を一緒にみていきたいと思います。
今回は高齢者の 膀胱炎 の 症状 と特徴についてご説明します。
高齢者の膀胱炎の症状と特徴について(前編)
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膀胱炎という病気について
膀胱炎というのは大腸菌が尿道に入り込んで感染することが原因で発症します。特に女性に多くみられますが、ご高齢の方に多い病気でありますから、もちろん男性も膀胱炎になりやすくなります。
膀胱の中に細菌が入っても、免疫力があれば膀胱炎にならずにすむのですが、高齢者の場合は免疫力や抵抗力が落ちている場合が多いので、どうしても感染しやすくなってしまいます。
膀胱炎を起こしてしまうと、尿管を細菌が逆流して腎臓の腎盂といわれるところにたどりつき炎症を起こす場合があります。
この症状を腎盂炎といいますが、腎盂炎を起こすと腎臓の機能がうまく働かなくなるために、腎不全をおこしてしまい悪化すると人工透析が必要になることもあります。膀胱炎に大切なことは、予防と初期対処であるといえます。
膀胱炎の症状について
膀胱炎の初期症状は、下腹部が重たいと感じたり、違和感といった症状があります。また、排尿のときにすっきりとせず、残尿感が残るようになります。排尿中にしみるような痛みを伴うこともあります。
膀胱の機能が鈍くなり、細菌に感染して膀胱の内側が炎症をおこして敏感になるために、ひりひりとした痛みがして、とても辛い状態になります。
排尿のときに痛みがある、頻繁にトイレにいきたくなるけれども、すっきりとしない、尿が透明ではなくにごっているなどの症状は三大症状ともいわれていますので、注意をしてみて下さい。
膀胱炎にも、急性と慢性があります。ほとんどの場合は急性膀胱炎だということですが、高齢者の感染症は再発や再燃を繰り返してしまい、難治性の慢性膀胱炎になるという経過が多いという特徴があります。
自覚症状が少ないために、気が付かない間に症状が悪化している可能性もあるので、十分な注意が必要です。
まとめ
高齢者の膀胱炎の症状と特徴について(前編)
膀胱炎という病気について
膀胱炎の症状について