膀胱炎は女性が多く発症する病気で、繰り返し発症することもあり、下腹部に痛みや違和感を経験された方も多いのではないでしょうか?女性の下腹部には子宮などの大切な臓器がある場所でもあります。
女性 の 下腹部痛 はさまざまな原因で起きますが 膀胱炎 の 症状 との違いについて詳しくご説明致します。
女性に多い下腹部痛と膀胱炎の症状の違いとは?
膀胱炎の症状と女性を悩ます下腹部痛
女性の尿道は、男性と比べると短く、細菌が侵入するとあっという間に膀胱まで到達し膀胱炎になります。最近増殖を防ぐために体の自己防衛反応で炎症が発生し、下腹部痛を始めとする不快な症状が起きてきます。
女性は月経による痛みや婦人科疾患によっても痛むことがあり、閉経していても何らかの原因によって下腹部痛が引き起こされることがあり、女性にとって婦人科受診は一生の付き合いともいえるでしょう。消化器に異常がある場合にも、下腹部が痛むことがあります。
膀胱炎の症状は、女性に多い・下腹部痛や違和感・排尿の前後痛・頻尿・残尿感・血尿・混濁尿・尿臭がきつくなるのが主ですが、一部の症状だけで済む方もいます。陰部が焼けるような灼熱感を感じられることもあるようです。
膀胱炎の場合における下腹部痛の痛み方
膀胱炎における下腹部痛の特徴は、下腹部痛に加えて排尿に変化が出ます。膀胱に起こる炎症なので、膀胱が痛み、尿や尿意に変化を必ず伴います。膀胱炎では発熱を伴うことがありません。高齢者で多い、尿管炎を含む尿路感染症は強い悪寒を伴い発熱します。
子宮や婦人科疾患の下腹部痛や出血は、膀胱炎症状を伴うことがないことからも明らかです。婦人科疾患の定期検査を受けていない女性は、子宮ガンなどのリスクからも早めに受診することが大切です。
消化器の下腹部痛は排便時における下腹部痛が多く、排便がされれば治まることが多いですが、過敏性大腸症候群のような繰り返す便秘や下痢の症状が見られるのであれば、治療することで下腹部痛が徐々に改善されるでしょう。
膀胱炎による下腹部痛とイレウスや虫垂炎などの消化器疾患の痛みは全く異なり、虫垂炎は右下腹部部に限局されるため、すぐにおわかり頂けるでしょう。
目安としてですから、根本的な原因や治療は専門医でよく診察されることが望ましいでしょう。
40歳以上に多い間質性膀胱炎は下腹部痛が違う?
間質性膀胱炎は、細菌の感染が原因ではありません。膀胱粘膜の部分が何らかの原因ではがれ落ち、尿が膀胱壁に直接触れることで尿意を催します。尿意が頻回となり、1日十数回に及ぶようになり日常生活に支障が出てしまいます。
症状は他の膀胱炎と似ていて、受診すると抗生剤などが処方されることも少なくないようです。薬を飲んでも症状が改善されない、尿には異常がない、尿が充満してくると下腹部痛が起きるなどが特有の症状ですので注意深く見る必要があります。
時に過活動膀胱とされることがあるようですが、尿意亢進や切迫感に変化はあまり見られないことが多いのも特徴です。
繰り返す女性は注意!侮れない膀胱炎の下腹部痛
女性は膀胱炎になりやすく、繰り返す女性も少なくありません。疲れや、睡眠不足時に、免疫力の低下から感染しやすい方もいますが、トイレの温かい便座などにも注意が必要です。
抗菌仕様となっていても、人肌に温かい便座は細菌の温床にピッタリですから、清潔には十分な配慮が必要です。
膀胱炎を繰り返す女性は、抵抗力が落ちていることや、膀胱炎からさらに細菌が上昇し、尿管炎や腎盂腎炎になるリスクがあります。
日頃から休息をしっかりと設け、ストレスを溜めない、適度な運動や水分補給をこまめに摂ることも大切ですが、膀胱炎になったら、すぐに治るとか、市販薬で治すなどの自己判断はせずに婦人科・泌尿器科に受診することをおすすめします。
まとめ
女性に多い下腹部痛と膀胱炎の症状の違いとは?
膀胱炎の症状と女性を悩ます下腹部痛
膀胱炎の場合における下腹部痛の痛み方
40歳以上に多い間質性膀胱炎は下腹部痛が違う?
繰り返す女性は注意!侮れない膀胱炎の下腹部痛