大腸がんは国内においても2番目に発症数が多いといわれているがんで、年間に約10万人が発症すると言われています。大腸は回腸からまわってきた液状の便から水分を取り除き、固形にする役割を果たします。
その大腸に発生してしまう病気が 大腸がん であり、 症状 を発見しづらいなどの特徴があります。
今回は大腸がんの代表的な特徴について、ご紹介いたします。
大腸がんになると、どんな症状がでる?
大腸がんとは?
大腸がんは、大腸において大量発生した細胞が固まった腫瘍のことです。大腸がんは転移を起こすことができない良性腫瘍とは異なり、周囲の組織にまで転移をする可能性がある悪性腫瘍です。
大腸がんは大腸の中の粘膜において、誕生します。その後大腸の中で増幅して、大きくなり、さらに発生した大腸から離れた箇所にも増殖をすることもある厄介な病気です。
体中に張り巡らされているリンパ管にがん細胞が入り込む、リンパ行性転移。腸の細長い静脈へと、がん細胞が侵入して臓器にまで、がん細胞が増殖してしまう血行性転移などを患う可能性があります。
頻度が高く発生する血便
大腸がんの症状は、どの部位にがん細胞があるか?により異なってきます。まず大腸がんの中でも頻度が高く、起こる症状が血便です。がんの中心となる箇所が潰瘍してしまい、血便してしまうのです。
しかし大腸がんによる血便が難しいことは、痔による血便と区別がつかない点で、痔と勘違いしてしまい病気の早期発見が遅れてしまうケースも多くあります。もしも便に黒色の血液などが混ざっているのであれば、大腸がんである可能性が高いでしょう。
便通異常などによる腹痛
大腸にがん細胞が発生していて、下痢の症状があるときに痛みが発生する、腸閉塞により痛みが発生する、などの便通異常で腹痛を感じるケースがあります。
さらにがん細胞が転移してしまい、腹膜炎・腸管の破裂することにより腹痛を感じることもあるでしょう。
減少していく体重
症状が進行していくと、大きくなったがん細胞により、大量の栄養が消費されてしまいます。結果として体重が減っていくこともありますが、かなり症状が進行してからのケースです。
初期症状としては、体重が減っていることが分かることは少ないでしょう。
早期大腸がんには自覚症状がない!
大腸がんは早期がん、進行がん、という2つのフェーズに分かれています。大腸がんが難しい病気である1つの理由は、なかなか自覚症状を持つことができない点です。早期ではそこまで重い症状が出るということもなく、この時点で検査をしてもがん細胞を見つけることも困難です。
進行がんはすでにある程度症状が進行してしまい、転移などが行われている可能性もあります。手術では取り切ることができないことも考えられます。
どのような治療が行われる?
早期大腸がんであれば、まずは大腸内視鏡検査を受けることになります。そこでもし大腸がんが発見されれば、その場ですぐに切除する処置がとられることもあります。
現在普及しつつあるのが、内視鏡だけを活用して治療をすすめるESDという手法です。この治療法ができるまでは、腸管を切除するために開腹をする必要もありました。症状によってはESD内視鏡を活用した処置が活用されることも増えてきました。。
しかし進行がんで、がん細胞が大きくなってしまっていると手術を行い、腸管などの切除をする必要が出てきてしまいます。この時は人工肛門を造らなくてもすむケース、人工肛門を造らなければならないケースと2つのパターンが考えられるので、覚えておきましょう。
そしてもし手術を行うことが不可能だった時、抗がん剤を用いた化学療法で治療が行われます。
まとめ
大腸がんになると、どんな症状がでる?
大腸がんとは?
頻度が高く発生する血便
便通異常などによる腹痛
減少していく体重
早期大腸がんには自覚症状がない!
どのような治療が行われる?