外耳炎の症状は軽度から重度に及ぶものまであり辛いものであります。習慣的に耳のセルフケアをしている方や、糖尿病や免疫疾患・全身状態の悪い方は注意する必要があります。
外耳炎 の 症状 を詳しくご説明いたします。
外耳炎の症状と中耳炎との症状の違いとは
外耳炎の主な症状とは
外耳炎で起こる症状は、最初は軽い痛みと痒みです。耳の奥というよりは、耳の外側に集中した症状です。進行してきた段階で灼熱感を伴うような痛みと、創傷部の猛烈な痒みで受診される方が多くいらっしゃいます。
さらに進行すると、耳の皮膚のただれ、耳介周囲のリンパ節の腫脹によって、耳閉感や耳鳴が顕著になります。その後、耳漏や難聴を伴うようになります。外耳炎には種類があり、それによっても、症状に違いが見られます。
限局性外耳炎の症状
外耳道の入口付近の軟骨に起こる炎症のため、かなりの痛みを感じます。この痛みによって、頭痛や歯が痛むように感じることがあります。耳の神経がそう錯覚させているのです。放置すると、ぶるぶるとする悪寒と発熱を引き起こします。
耳介周囲のリンパ節の腫脹によって、聞こえが悪くなることがあります。耳介を引っ張ると痛みが増強するのが特徴です。
予防には、耳垢やゴミが水分を含むことで悪化する傾向が多いので、傷をつけてしまう前に定期的に耳鼻科で耳垢を取り除いてもらうことが有効です。
びまん性外耳炎の症状
外耳道の鼓膜側から半分以上に及ぶ炎症、もしくは外耳道骨部に達する炎症のため、痛みはもちろんですが、外耳道の発赤やサラサラとした漿液性の耳漏を伴います。悪化すると、開口障害や脳神経に影響することもあります。
限局性外耳炎、外耳道湿疹、中耳炎に続発して発症することが多く見られます。
耳介を引っ張ると痛みが増強するのが特徴です。外耳炎になったら、完治するまできちんと治療を継続することが大切です。
外耳道湿疹の症状
外耳道湿疹の特徴的な症状は強い痒みや痛みです。外耳道に刺激を与えている、アレルギー体質の人や中耳炎(急性・慢性)の経過中に起こりやすく、外耳道の入口が発赤し漿液性の耳漏やびらん、悪化すると痂皮化や角質層が落屑するなどの症状も伴います。
習慣的に耳を触る人は、痒みから再発することが多く、治療も長期化しがちです。アレルギー体質の方は、化粧品やシャンプーなどの洗身料が原因となっていることがあるため注意が必要です。
外耳道真菌症の症状
外耳道真菌症は初期には特に症状は出現しないことが多く、外耳道湿疹などんい続いて、真菌が増殖します。中には緑膿菌による外耳炎の方もおられます。症状が出てくると、激しい痒み、膿性の耳漏や耳閉感、難聴が引き起こされます。
外耳道内が、生まれつき狭い方や、中耳炎で膿が出ている方は外耳道が湿りやすく真菌症になりやすいのです。自己判断で抗菌剤使用は症状を悪化させる危険があります。
外耳道が乾燥することで自然治癒することも多いですが、ドライヤーを耳元にあてるなどは止めてください。心配な方は、専門医に診ていただくことをおすすめします。
外耳炎と中耳炎の違いはなにか
外耳炎は、外耳道の皮膚の病気です。傷があれば痒みを呈し、持続する強い痛み、開口時の顎関節の痛みが増強します。風邪の後などに発症する中耳炎は、鼓膜内の炎症で耳の奥の強い痛みを生じ、膿が出ます。
外耳炎の場合は、耳介を引っ張ると外耳道の皮膚がつられることで、痛みが増強するので目安になります。耳の痛みが出た前後に、風邪をひいていたか否かの経緯も参考となるでしょう。
乳幼児の場合には、すぐに耳に影響が及びやすく、痛みがなく発症している場合もあるので、風邪を引いたら耳鼻科に受診するのが基本となります。
長引く外耳炎の症状には注意
外耳道に創傷があれば、血性の耳漏が見られることがあります。しかし、外耳炎の治療をしているにもかかわらず、持続する外耳炎や増強してくる痛みや緑黄色の膿性耳漏または血性耳漏が続く場合には「悪性外耳炎」も可能性として考慮しなければなりません。
体力低下している方や糖尿病を有する方は注意が必要です。進行すると、難聴や顔面麻痺などの症状が出てきます。気になる症状がある方は専門医での精査が必要でしょう。
まとめ
外耳炎の症状と中耳炎との症状の違いとは
外耳炎の主な症状とは
限局性外耳炎の症状
びまん性外耳炎の症状
外耳道湿疹の症状
外耳道真菌症の症状
外耳炎と中耳炎の違いはなにか
長引く外耳炎の症状には注意