気がつくと酸っぱい胃酸があがってくる、とても不快な症状の逆流性食道炎。慢性化しているなら一刻も早い通院をおすすめしますが、一時的な物であれば市販薬を飲んで治してしまいたいものですよね。
今回は、 逆流性食道炎 によく効く 市販薬 と効かなかった場合に取る行動などについて詳しくご説明します。
逆流性食道炎の市販薬、まずはこれがおすすめ!
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逆流性食道炎の市販薬のおすすめは
まず一番におすすめしたいのは、第一三共ヘルスケアから発売されている「ガスター10」です。逆流性食道炎の原因のひとつとして胃酸の分泌過剰があげられますが、ガスター10はH2ブロッカーのファモチジンという成分によって、この症状をよく抑えてくれます。
ただし、この薬は薬剤師のいる薬局でないと買うことができませんし、あくまで症状を一時的に抑える物という位置づけになっています。
他にもあります、逆流性食道炎の市販薬
ガスター10のほかには胃の粘膜を保護する働きを持つサクロンやパンシロンAZ、胃の運動を促進するキャベジンa、胃酸を中和するガストール、スクラルファートで胃を保護するスクラート、そのほか六君子湯(りっくんしとう)や半夏厚朴湯(はんげこうぼくとう)・半夏瀉心湯(はんげしゃしんとう)といった漢方薬も逆流性食道炎に効きめがあります。
ですがこれらの薬も、やはり一時的な措置に用いる物です。
逆流性食道炎が市販薬で治らない場合には
例えばガスター10では、服用期間の限度が2週間とされています。他の薬もその程度服用し続けて効果がないようであれば、医師への相談を促す旨が添付文書に書いてある物がほとんどです。
また購入しに行く薬局でも、頻繁に通っていると薬剤師さんに顔を覚えられてしまい通院をすすめられるケースが多いです。こうなれば逆流性食道炎が一時的ではなく完全に慢性化していることが明らかですから、すすめに従って医療機関を受診した方がよいでしょう。
なお受診する科は一般内科でもかまいませんが、できれば消化器内科を選ぶことをおすすめします。より専門的な知識で診察をしてくださることでしょう。
近くに消化器内科がない、または受診したことがなく行きにくいなどの場合にはかかりつけの一般内科に行って紹介状を書いてもらうというのも有効な手段です。
病院で出してもらえる逆流性食道炎の処方薬
病院では、まず胃酸分泌の強力な抑制薬としてタケプロン・パリエット・オメプラゾン・マーロックスなどと、胃酸抑制効果は少し弱まりますが胃の炎症を抑える薬としてガスター・アルタット・アシノン・タガメット・ザンタック、さらにムコスタ・アルロイドG・ガスモチンなどの消化性潰瘍治療のための薬や消化管の運動機能を改善する薬なども使用して治療を行います。
医師が処方する薬であるため服用が長期に渡っても心配はいりませんが、実は逆流性食道炎は生活習慣が原因であることがほとんどであり、薬はあくまで対症療法であるという見方をした方がよいです。
薬で症状を抑えて楽になった隙に、自分の生活習慣を見直して逆流性食道炎の根本的な改善を目指すのが一番でしょう。
日頃からできる、逆流性食道炎を自分で楽にする方法
逆流性食道炎の主な原因としては、暴飲暴食・肥満・姿勢の悪さ・ストレス・妊娠・加齢・胃下垂などがあげられます。妊娠や加齢・胃下垂などは解決策がないように思われますが、それでも暴飲暴食やストレスを減らすことで、それらの方でも随分と症状が改善するものです。
具体的な改善方法ですが、まず食事は三食きちんと量やバランスに注意しながら食べることが何よりも大事です。早食いや偏った内容の食事・消化に悪い食べ物の過剰な摂取・食べたらすぐに寝てしまう癖などは逆流性食道炎に限らず胃に悪いことばかりです。
また飲酒はほどほどに、喫煙はすっぱりとやめてしまうのが望ましいです。タバコの煙は肺に入るだけではないかと思われるかも知れませんが、タバコに含まれているタールやニコチンは胃を刺激し、胃酸の分泌を多くしてしまいます。もともと全く身体によい物ではありませんので、この機会に禁煙するのが効果的です。
他にできる方法としては、早寝早起きなど規則的な生活をすること、姿勢に気をつけること、ストレスをためないようにすること、一見すると基本的なことばかりですが、逆流性食道炎はこのようなことのコツコツとした積み重ねで改善することが多い病気です。
逆に言えばその積み重ねで発症したと言える訳ですから、自分の生活習慣上の問題が改めて問われている、という認識を持って対策にのぞむのがよいでしょう。
まとめ
逆流性食道炎の市販薬、まずはこれがおすすめ!
逆流性食道炎の市販薬のおすすめは
他にもあります、逆流性食道炎の市販薬
逆流性食道炎が市販薬で治らない場合には
病院で出してもらえる逆流性食道炎の処方薬
日頃からできる、逆流性食道炎を自分で楽にする方法