C型肝炎は今までの注射薬を使った治療から、経口新薬のハーボニーによる治療により95~99%が治る病気になりました。C型肝炎は治る病気という認識に変わりつつあるのです。
この効果の高い経口薬である ハーボニー についてご紹介いたします。
C型肝炎はハーボニーで治療・完治できる時代に
C型肝炎とは
肝臓が肝炎ウイルスに感染すると肝炎になります。肝炎ウイルスにはA・B・C・D・E型があり、C型肝炎ウイルスに感染したことで発症するのがC型肝炎です。
C型肝炎は日本の慢性肝炎のうち約70%を占めます。肝臓は、肝炎ウイルスに感染して肝炎になっていても自覚症状を感じにくいようです。そのため、感染していることに気づかない方や、感染を知りつつ放置したまま治療を受けない方も多いということです。
慢性肝炎のまま治療せずに炎症が続き重症化すると、約30年で「肝硬変」、40年で「肝がん」になるというデーターもあります。肝硬変がひどくなり、がんになったとしても治療ができないということになりかねませんので、定期的な検査を受けることが必要です。
原因としては、長期間にわたる血液透析、出血を伴う民間療法、感染している人とのカミソリや歯ブラシの共用、適正に消毒をしていない器具での入れ墨・ピアスの穴あけ、覚せい剤・麻薬の注射などがあげられます。
C型肝炎に有効な薬のハーボニー
これまで、C型肝炎の治療は「インターフェロン」が中心でした。しかし、日本人のC型肝炎患者の大部分は「インターフェロン」が効きにくいことが大きな問題でした。
ハーボニーはこの難治性のC型肝炎に対して、極めて有効な薬なのです。特に、治験段階ではウイルス除去率が100%という高い治療効果を発揮したことで、大きな注目されています。
安全面でも非常に優れた特徴を持っています。それは、副作用が少ないこと、耐性ウイルスができにくいことなどがあげられます。そのため、C型肝炎治療に最優先に使うべき薬に指定されています。
ハーボニーの驚異的な効果その1
C型ウイルスの除去率です。ハーボニーはC型肝炎ウイルスの増殖を抑える抗ウイルス薬です。2種類の抗ウイルス薬を含有し、ウイルス増殖に必要なそれぞれ特有の蛋白を阻害します。
2種類とは、レジパスビル及びソホスビルですが、この配合錠を飲むことで、より抗ウイルス作用が強まります。
また、C型肝炎ウイルスを除去できる可能性が高まるのです。実際の臨床試験の結果は、すべての患者さんのウイルスが陰性化し、治癒につながりました。
ハーボニーの驚異的な効果その2
副作用の少なさです。皮膚のかゆみや悪心、便秘、頭痛、口内炎が少数みられたものの、重症例はなく、特段の問題はありません。今までの治療薬で副作用に苦しんでいた方には、本当に嬉しい薬と言えます。
C型肝炎は薬で治療できる時代へ
100%のウイルス除去率を可能にした薬ハーボニーは、1日に1錠、12週間服用するのが基本です。身体には優しいお薬です。
しかし、薬の値段が1錠約8万円と高価です。12週間は84日ですから、8万×84錠は672万になってしまいます。
払うのが無理と思われるかもしれませんが、この薬は健康保険の適用になりました。健康保険は3割負担ですから、約200万になります。これでも、高額です。
ハーボニーによるC型肝炎治療には、国の助成制度が利用できます。自己負担は1万~2万になりました。
このハーボニーという薬のお蔭で、将来C型肝炎の患者さんは減ることでしょう。薬の値段は高いですが、今まで不治の病として扱われていた病気が、短期間で、かつ100%治癒する薬が出来たことは喜ばしい限りです。
C型肝炎でも治療をしていない方も是非、お医者さんに行って治療をしてみてください。今までよりも治る可能性が高くなりました。C型肝炎は薬で治療できる時代になったのです。
まとめ
C型肝炎はハーボニーで治療・完治できる時代に
C型肝炎とは
C型肝炎に有効な薬のハーボニー
ハーボニーの驚異的な効果その1
ハーボニーの驚異的な効果その2
C型肝炎は薬で治療できる時代に