「歯茎にできたら要注意!危険な口内炎のみわけ方(前編)」では、急性壊死性潰瘍性歯肉炎や内歯瘻についてご紹介致しました。後編では、 歯茎 に 口内炎 ができる原因となりうる合わない入れ歯について、またその他の原因により口内炎についてお伝え致します。
歯茎にできたら要注意!危険な口内炎のみわけ方(後編)
高齢の方は注意を!合わない入れ歯は万病の元
高齢者ならではのお口の悩みもあるものです。部分入れ歯や総入れ歯を使っている方で、どうもしっくり合わないのに我慢して使っているという方はいませんか。これは大変に危険なことなので、入れ歯が合わないと思ったらすぐに歯医者にかかりましょう。
と言うのも、合わない入れ歯が口の一部にずっと当たっている状態などで放置すると簡単に粘膜が傷つき、潰瘍性の口内炎が生じてしまうからです。この口内炎は見た目よりも随分と根が深く、痛みも強いようです。
高齢者にはうまくものを食べられないのを我慢して栄養失調にまでなってしまう方もいますし、この口内炎は長期に渡って放置すると、なんと癌になる場合もあるとのことです。入れ歯のフィットはとても重要なことですので、ご家族の方もよく気をつけてあげてください。
さまざまな病からくる口内炎
今度は、口の中以外の原因で起こる口内炎を説明します。ウィルスや細菌によってできるものをウィルス性・細菌性口内炎と言います。
原因となるウィルス・細菌は多く、ヘルペスやクラミジアなどもありますが、意外とよくみられるのが手足口病です。これは主に子供がかかる病気ですが、同居などをしていると高齢者にも容易にうつってしまいます。
みわけ方としては、小さな水ぶくれのような口内炎が沢山できた状態であることと、口内だけではなく手や足にも同じ病変が見られることがポイントになります。
手足口病にはワクチンなどの予防のための薬が存在しませんので、予防手段は基本的な手洗い・うがいを徹底するということにつきます。また大抵は軽症で終わる病気ですが、まれに重症化する場合もありますので経過観察が重要になります。
口内炎を防ぐ生活を送りましょう
以上のような様々な可能性の口内炎を疑った上でどれにも該当しなければ、それは一般的なアフタ性口内炎と呼ばれるもので、1週間程度で治ります。
アフタ性口内炎は疲れやストレス・栄養の偏り・睡眠不足・免疫力の低下などで起こると言われていますが、実ははっきりとはしていません。口内を不潔にしておくのもよくないでしょう。
アフタ性口内炎を防ぐ方法は、他の口内炎を防ぐ方法とも重なるところが多いですので、しっかりと自分の健康状態に気を配っていれば、起こる頻度を減らすことができることでしょう。
まとめ
歯茎にできたら要注意!危険な口内炎のみわけ方(後編)
高齢の方は注意を!合わない入れ歯は万病の元
さまざまな病からくる口内炎
口内炎を防ぐ生活を送りましょう