「水や熱い物がしみる!歯茎が下がる原因と最新の治療法(前編)」では、病院での歯周病の治療についてご紹介いたしました。後編では、治療は終了したものの 歯茎 の 下がる 様子が気になる場合の歯茎再建術の種類と費用についてお伝えいたします。
水や熱い物がしみる!歯茎が下がる原因と最新の治療法(後編)
治療終了!けれど納得がいかない?
歯医者で歯周病の治療を受けた後に、患者さんの多くがショックを受けるのが歯茎がより下がってしまったように見えることです。
それまでは歯周病により歯茎には腫れが生じていました。それを改善することで歯茎本来の姿に戻った時に、歯と歯の間に明確な隙間があくほどの歯茎の下がりができてしまうことになるのです。
この状態ではニッコリ笑うのも恥ずかしくてできない、という方もいらっしゃいます。歯医者的にはきちんと治療は終了しているのですが、患者さんとしてはこの状態では完治とは呼べないものなのです。
といって歯周病の治療をしない訳にはいきませんので、それではどうするべきかと言いますと、下がった歯茎を元の位置に戻す外科的治療が近年めざましく進歩していますので、その方法に頼ることになります。
最新の治療!歯茎再建術の種類と費用とは
歯茎を再建する治療・手術にはいくつか種類があります。まずは遊離歯肉移植と結合組織移植という、歯茎以外の口の中の一部を切り取り、歯茎の下がっている部分に移植する手術があります。
この方法のメリットは自分の組織を用いているため定着率がよいこと、デメリットは移植する場所によっては色が変わってみえることや、大がかりな手術となるため特に高齢の患者さんには負担が強いことです。
そのため開発された新しい手術法が、ヒアルロン酸治療です。ヒアルロン酸はもともと人間が持っている成分であるため安全性が高く、歯茎に注入するのみなので手術の負担も軽く、処置後の腫れや痛みも少ないとされているためおすすめです。
ただし、ヒアルロン酸治療は歯茎の状態がよくないと使用できません。事前にきちんと歯周病の治療を受け、手術に適した状態になってから行うことになります。また、何年か経つと身体に吸収されてしまうため、再注入が必要な場合もあります。
そして歯茎再建術の一番の問題が費用の高さです。歯周病の治療までは健康保険が適用されますが、歯茎再建術には適用されません。
具体的な費用は遊離歯肉移植と結合組織移植では5万円から範囲によっては15万円ほど、ヒアルロン酸治療でも部位や範囲によりますが最低でも5万円からとなっています。
このように歯茎の下がりや歯周病は一度なってしまうとお金も時間もかかり大変ですので、日頃からお口の健康に気をつけることが大切となってくるのです。
まとめ
水や熱い物がしみる!歯茎が下がる原因と最新の治療法(後編)
治療終了!けれど納得がいかない?
最新の治療!歯茎再建術の種類と費用とは