歯茎の位置がだんだん下がり、歯の根元が露出してきたという高齢者の方も多いでしょう。歯茎は加齢と共に下がる傾向があります。ですが、歯周病が原因ということも多いので放置してはいけません。
今回は、 歯茎 が 下がる 原因と最新の治療法やその費用についても詳しくご説明します。
水や熱い物がしみる!歯茎が下がる原因と最新の治療法(前編)
歯茎が下がる!その原因は身近な行動に
気づかない内に自らの手で歯茎を下げてしまう、そんな恐ろしい行動が毎日の歯磨きです。虫歯にならないようにと気をつけて一生懸命磨いていたのに、気づけば歯茎の肉まで削っていた、という結末です。
正しいブラッシング法を身につければ歯磨きで歯茎まで削れてしまうことはありません。その方法は、まず歯ブラシ選びから始まります。毛が柔らかくヘッドが小さめのものが、歯茎にダメージを与えない歯磨きには適しています。
何より大切なのが磨き方です。歯ブラシはペンを握るくらいの強さで持ちます。そして歯茎の境い目に沿わせて細かく小刻みに動かすことがポイントになります。
決して力任せにゴシゴシ磨いてはいけません。自然と進みがゆっくりになってしまいますが、大事な歯茎のためです。気持ちを落ちつけてじっくりと行いましょう。
また、歯ブラシは1か月から2か月で交換してください。随分早いと思われるかも知れませんが、目でみてあまり変わっているようにみえなくとも、歯ブラシの毛は確実に痛んでいるのです。常に新しい綺麗な歯ブラシで磨くことが歯茎を傷つけないコツです。
そして歯磨きの他に歯茎が下がる悪習慣としては、歯ぎしりや噛み合わせの問題などがあげられます。これらも放置しては歯茎の他にも様々な悪影響が出てきますので、早めに医師に相談する方がよいでしょう。
歯茎の大敵・歯周病
身近な行動での歯茎が下がる原因を説明しましたが、もっとも歯茎を下げてしまうのは歯周病です。日本人では約8割の方が歯周病にかかっているそうです。
歯周病は歯を支えている骨を溶かしてしまう恐ろしい病気で、この時共に歯茎も下げてしまいます。何もしなければ骨が溶け続け、最終的には歯が抜けてしまいますので、おかしいなと思ったら必ず歯医者へ行きましょう。
特に歯周病は初期段階では気づきにくいため、毎日の丁寧な観察が重要になります。また予防にはやはりきちんとした歯磨きが適しています。上記のように柔らかい歯ブラシで優しく磨き、こまめに歯ブラシを交換するのがよいでしょう。
病院での歯周病の治療
残念ながら既に歯周病にかかってしまった方は、病院での治療が必要になります。歯医者ではまず検査を行い、その後歯周病の段階によって異なりますが、主に歯の表面や歯周ポケットの中の歯石を取り除いていきます。
そうすることで長年たまっていた汚れから解放され、歯茎は本来の姿を取り戻すことになります。しかし実は、この後に少々厄介な問題が隠れています。
まとめ
水や熱い物がしみる!歯茎が下がる原因と最新の治療法(前編)
歯茎が下がる!その原因は身近な行動に
歯茎の大敵・歯周病
病院での歯周病の治療