唇や頬の裏側に白いできものができる口内炎になったことのある人は多くいるかと思います。しばらく様子を見ているうちに治ったケースもありますが、歯茎に白いできものはできていませんか?歯茎の白いできものは口内炎とは違うものの場合があるのです。
そこで、今回は 歯茎 にできる 白いできもの について説明していきます。
歯茎に白いできものができたときは要注意!
歯茎の白いできものができる原因
虫歯の治療をした際に、虫歯がひどく進行していると神経を抜くことがあります。その上から詰め物をするのですが、細菌が入って感染を起こし、膿がたまることがあります。
歯茎にたまった膿が外に出ようとしたとき、白い小さなできものができることがあるのです。膿がたまっても腫れや痛みを感じることなく自覚症状がないこともあります。
また、白いできものが口内炎の場合もあります。歯磨きの際に力を入れすぎて歯茎にキズが入ったり、硬いものを食べようとして歯茎にキズが入ったりすることが原因で、傷口から菌が入って口内炎になります。キズがなくても、ビタミンBの不足やストレス、睡眠不足から口内炎になることもあり、何かが当たるとかなり痛むのが特徴です。
エプーリス(歯肉腫)という丸い腫れ物が歯茎にできることもあります。歯垢、歯石やブリッジ、入れ歯などが歯茎を刺激することが原因でできることが多く、ホルモンのバランスが崩れる妊婦にも一時的にできることがあります。
腫瘍が悪性の場合は歯肉がんと言います。歯肉がんは男性が女性の2倍で、50歳以上の発症が多くなっています。よく発生する場所は糸切り歯と呼ばれる臼歯(きゅうし)の歯茎の部分です。初期には、口内炎と見間違うことがあり、歯茎の炎症と同じような症状で、こぶができたりします。
歯茎に白いできものを発見したときは
歯茎に白いできものを見つけたときには、妊婦の場合は出産後に消えるものが多いので様子をみてもよいですが、それ以外の場合は、歯医者や口腔外科を受診して治療することになります。
口内炎は1~2週間で自然に治るため軽くみられがちですが、放置していて悪化するとなかなか治りません。食事をするたびにすっぱいものなどを食べて激痛が走るなど辛いものです。
痛みを和らげる抗炎症成分の入った薬を患部に塗ったり貼ったりスプレーするなど対処しながら、口の中の細菌の繁殖を減らすため、殺菌効果のあるうがい薬でうがいをします。
ビタミン不足が原因の場合は積極的にビタミンを摂るようにします。特にビタミンB群が不足すると口内炎になりやすいといわれています。
ビタミンB群はビタミンB1、ビタミンB2ビタミンB6、ビタミンB12、ナイアシン、パントテン酸、葉酸、ビオチンという水溶性ビタミンです。ビタミンB1を多く含む食品は、豚肉、うなぎ、たらこ、ナッツ類などがあります。
ビタミンB2を多く含む食品は、牛レバー、豚レバー、鶏レバー、うなぎ、牛乳など、ビタミンB6を多く含む食品は、かつお、まぐろ、牛レバー、さんま、バナナなど、ビタミンB12を多く含む食品には牛レバー、鶏レバー、牡蠣、さんま、あさり、にしんなどがあげられます。
ナイアシンを多く含む食品は、たらこ、かつお、レバー類、びんちょうまぐろ、落花生、パントテン酸を多く含む食品は、レバー類、鶏もも肉、にじます、子持ちかれい、枝豆、葉酸を多く含む食品は、菜の花、枝豆、ほうれん草、からし菜、レバー類、ビオチンを多く含む食品はレバー類、いわし、落花生、卵、にしんなどです。
これらの食品を意識して摂るようにするとビタミンB不足は解消されますが、毎日となると特にレバーが苦手な場合、よほど意識して食べるようにしないと改善することが難しいです。そこで、足りない部分を補う意味でサプリメントを使用することもあります。
これらの水溶性のビタミンはもし摂り過ぎてしまっても、体外に排出されるので問題ありません。ビタミンA、ビタミンD、ビタミンE、ビタミンKの脂溶性ビタミンは摂り過ぎると体内に蓄積され、吐き気や頭痛などを起こすことがあるため、摂り過ぎには注意が必要です。
白いできものの検査には、レントゲン撮影をして歯の内部を確認する必要があるので、レントゲンがとれる設備のある歯科に行くことをおすすめします。
口腔ケアのみなおしを
若い元気な頃は、口の中の細菌が体内に入ったり、口の中のキズが原因で口内炎になったとしても、自然に治る抵抗力がありましたが、体力や抵抗力が弱ってくると、口の中の細菌は大きな影響を与えてしまいます。
唾液を誤嚥したときに、唾液に細菌が多いことが原因で肺炎になるケースもあるので、口腔ケアはとても大切です。
歯茎にできた白いできものをきっかけに、しっかり口腔ケアをしていくことをみなしてみることをおすすめします。虫歯予防以外にさまざまな病気の予防になります。
まとめ
歯茎に白いできものができたときは要注意!
歯茎の白いできものができる原因
歯茎に白いできものを発見したときは
口腔ケアのみなおしを