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肺気腫とはどんな病気かを知って進行を防止しましょう

hach

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haikishutoha donnabyouki

階段を上がると息切れがする、咳や痰が止まらない・・・などといった症状はありませんか?高齢者に多い肺気腫は、進行すると呼吸が苦しくなり、酸素療法が必要になる深刻な病気です。

肺気腫とは どんな病気 かを知り、進行を防止することが大切です。


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肺気腫とはどんな病気かを知って進行を防止しましょう


- 目次 -

  • 肺気腫とはどんな病気でしょう?
  • 肺気腫とCOPD
  • どんな症状が起こるのでしょう?
  • 肺気腫の治療とリハビリ

肺気腫とはどんな病気でしょう?

肺気腫は気管支の病気です。人間が呼吸をするために必要な「気管」は喉から肺までの空気の通り道を指します。気管が左右の肺に分かれてからは「気管支」と呼びます。

その気管支の先端に「肺胞」という小さな丸い袋があります。この「肺胞」が呼吸のたびに膨らんだりしぼんだりを繰り返し、体に必要な酸素を取り込み、不必要な二酸化炭素を排出するガス交換を行います。

肺気腫は、この肺胞の組織が壊れ、ガス交換がうまくできなくなる病気です。1度壊れた肺胞の細胞は、元に戻ることは無く、治療はもっぱら進行の防止と症状の緩和になります。

肺胞のひとつひとつは小さな袋ですが、約3億個もあり、すべての肺胞を広げると、表面積は約70㎡もあるといわれています。大きな器官なので、半分くらいの細胞が壊れてもなかなか症状が出ません。

健康診断などでも見つかりにくく、聴診器をあててもわからず、気づいたときには、かなり重症になっていることが多い病気です。


肺気腫とCOPD

肺気腫や慢性気管支炎といった病名は、2001年の国際ガイドラインを受けて、日本でも慢性閉塞性肺疾患「COPD」(chronic obstructive pulmonary disease)という総称が使われるようになりました。

肺気腫や慢性気管支炎はどちらも喫煙が原因となる病気で、その多くが合併して発症することが多いため、あわせてCOPDと呼びます。

COPDとは『タバコ煙を主とする有害物質を長期に吸入曝露することで生じた肺の炎症性疾患である』と定義されています。

通称「たばこ病」と言われるように、COPDの発症原因の大多数(約90%)を喫煙が占めています。ただし、喫煙者の全てが発症するわけではなく、その割合は15~20%です。WHOでは2030年までにCOPDは世界3位の死因になると予測しています。


どんな症状が起こるのでしょう?

自覚できる初期の症状としては、運動をしたときに息切れを感じることです。急いで階段を昇る、いきなり走る、など急激な運動をすると息切れがして続けられなくなります。

病状が進行するにしたがって、息切れの頻度が上がり、入浴や洗面などの軽い運動で起こるようになります。家事をしたり、普通に歩く程度でも息切れし、動悸がおさまらないなど呼吸困難も起こります。

さらに進めば、運動をしていない安静時でも息苦しくなる、ぜーぜーとした呼吸になるなど、慢性的な症状があらわれます。また、肺気腫は慢性気管支炎を併発することが多く、咳が止まらない、痰が一日中絡んでいるなどといったつらい症状も出てきてしまいます。

普通に呼吸をするだけでも、体力が必要になり、エネルギーを過剰に消費し、痩せてしまうこともあります。

また、最近になって肺の炎症から、全身症状の悪化につながることもわかってきました。心臓や血管に障害が出たり、代謝障害や筋力低下、メンタルへの影響が出るなど、体全体の問題になることが指摘されています。


肺気腫の治療とリハビリ

肺気腫は発症すると完治することがない病気です。1度壊れた肺胞は元の状態に戻ることがありません。そこで治療は、悪化するのを予防すること、今ある症状を緩和すること、残った正常な肺組織で日常生活ができるようにリハビリをすることが主なものとなります。

一番重要なことは禁煙をすることです。禁煙をすることが治療の大前提となります。本数を減らす、軽いものに替えるなどという方法では意味が無く、きっぱりやめる必要があります。そのために禁煙外来などでニコチン依存から脱却するのも良いでしょう。

保険診療で薬物治療と禁煙指導を受けることができます。症状の緩和には気管支を拡張する吸入薬や貼付薬、去痰薬、抗炎症薬などの薬物療法が行われます。

風邪などの感染症にかかると急激に悪化しやすいので、インフルエンザの予防接種を毎年受けることをおすすめします。リハビリも重要です。腹式呼吸を取り入れて楽な呼吸ができるようにリハビリを行います。また自律訓練によるリラクゼーションも効果的です。

息切れがするからと運動は避けがちですが、ストレッチなどの適度な運動は必要です。症状が進行して、血液の中に酸素が常に足りない状態になると呼吸不全を起こします。

症状が重くなると酸素療法が必要になります。鼻にカニューラという管を装着し、酸素ボンベからの酸素吸入を行うことで日常生活がおくれます。病気について知識を持ち、進行を防止しながら、少しでも質の高い生活が続けられるようにしましょう。

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まとめ

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肺気腫とはどんな病気でしょう?
肺気腫とCOPD
どんな症状が起こるのでしょう?
肺気腫の治療とリハビリ

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