「危険な便秘に要注意!吐き気がしたら赤信号!(前編)」では、便秘と同時に吐き気が起こる原因と対処法についてご説明いたしました。後編では、便秘を引き起こす原因について、また日常的な便秘対策についてご説明いたします。
吐き気 はこれ以上食物を受け付けられない、という身体からの貴重なサインですので、まずは 便秘 を改善する努力をしましょう。
危険な便秘に要注意!吐き気がしたら赤信号!(後編)
便秘を引き起こすさまざまな原因
便秘になる原因は、加齢と共に腹筋の強さや自律神経の働き、腸のぜん動運動などが衰えたり、運動不足や食事の量が少なくなっていることなどがありますが、高齢者の場合特に気をつけるべきなのが、普段医者から処方されている持病の薬の副作用で便秘になっているパターンです。
血圧の薬、コレステロールの薬、糖尿病の薬、鎮痛薬、心の薬などさまざまなものが便秘を誘発しています。
しかしこれらの薬を止める訳にも行きませんので、他の対処法を考えることになります。が、その前にお医者さんにはひとこと、「この頃便秘がちです」ということは伝えておいた方がよいでしょう。便秘になりにくい薬に替えたり、便秘を和らげる薬を共に処方してくれるかも知れません。
自分でもできる普段からの便秘の対策
高齢者の場合、腸粘膜が弱っていたり胃液の成分が薄くなっていることもあり、若い頃のような下剤や浣腸で無理矢理便を出すような方法は避け、もっと穏やかな方法を選択することになります。ポイントは3つで、食事の改善・水分のこまめな摂取・運動不足の改善となります。
食事の改善では食物繊維を多く摂取するようにしましょう。この時必ず「水溶性」の食物繊維を取るようにしてください。食物繊維には他に「不溶性」という水に溶けないものも存在しますが、こちらは高齢者では逆に便秘をひどくしてしまう危険があります。
水溶性食物繊維の多い食物は野菜全般・特にオクラやアボガドなど、果物全般、なめこ、ワカメや納豆などになります。他にヨーグルトで腸内の善玉菌を増やしたり、その善玉菌のエサとなるオリゴ糖を摂取するのも効果があります。
食事の量を増やすのが困難だという方には、これらの食材をまとめてミキサーにかけてスムージージュースの形で飲むこともお勧めします。
水分は1日に1、5リットル以上が推奨されます。持病により変わってくるので不明点がある場合はお医者さんに相談してください。特に朝の起き抜けに冷たい水を飲むのは便秘に効果的です。
運動不足の改善は、とにかく身体を動かすように心がけることが大切になります。
ウォーキングなどを始めるのもよいですが、くれぐれも突然の無理はせず、自分の身体とよく相談してからにしましょう。家の中でこまごまとよく動くようにするだけでも効果は少しずつあがってきますから、焦らずに続けて行きましょう。
まとめ
危険な便秘に要注意!吐き気がしたら赤信号!(後編)
便秘を引き起こすさまざまな原因
自分でもできる普段からの便秘の対策