白内障、と聞くとどのようなイメージを持つでしょうか?視力が少しずつ低下していき、目に手術をしなければいけないような恐いイメージを持っている方も多いかもしれません。
しかし白内障手術は実は、1年間に100万件以上行われているような手術であり、実は治療方法も確立されつつある病気です。実際に白内障はどのような病気なのでしょうか?
今回は、 白内障 ってどんな病気?というテーマをお伝えいたします。
白内障ってどんな病気?
視力低下をもたらす!?白内障という病気
人は当然ながら目を通して、あらゆる世界を見ることができます。目はカメラにも例えられることがあり、目というレンズを通して私たちは、視界に入ることを確認しています。私たちの目の中でレンズの役割を果たすのが、水晶体と言われており、私たちの視力を支えています。
この水晶体が濁ってしまうことで、視界はよどんでしまい、霞んで見えること、ぼやけてしまうことなど視力の低下に繋がっていきます。
白内障は高齢化と伴に進行していき、症状は人により異なりますが誰もが経験する病気です。白内障がこわい点は、視力の低下に伴う2次的なケガです。高齢化が進み、視力も低下して足腰も悪くなった中で転倒事故をする方も数多くいらっしゃいます。
白内障はなぜ発症する?
白内障が発症する要因は複数ありますが、最も一般的なパターンが高齢化に伴う発症であり、老人性白内障として知られています。
その生きてきた年月に伴い、紫外線により水晶体にダメージが蓄積されていきます。紫外線による影響を受けることで、水晶体の中にあるタンパク質が酸化していき、白い濁りが生じてしまいます。
老人性白内障が発症するまでには、個人差があり一概には言うことができませんが早ければ40歳くらいから発症すると言われています。
そして年齢を重ねて、80歳にでもなれば若い時のような視力はないことが多く、これは水晶体が酸化してしまうためです。
2点目に白内障は生活習慣病とも関連してきます。糖尿病患者などは白内障も患ってしまうリスクを抱えており、これは高血糖な状態である糖尿病患者の目にまで糖分がたまってしまうためです。
高血糖の状態が続いてしまうことは、白内障にも繋がるリスクが潜んでいます。糖尿病だけではなく、アトピー性皮膚炎の患者が目の周りに出来たアトピーをかきむしってしまうことで、水晶体が傷ついてしまうこともあります。
3点目の白内障が発症するパターンとして、先天的な原因により水晶体に異変があるパターンです。生まれつき水晶体に濁りを抱えてしまい、青年期へと成長をしていく中で症状が発見されることがあります。
白内障にはどのような治療方法がある?
白内障は目に少しでも違和感があるのであれば、早期にしっかりと対応することができれば失明に至ることはない病気です。
白内障を治療するためには、濁ってしまった水晶体を人工の水晶体に入れ替えるため手術を行うことが一般的です。薬剤による治療は、あくまでも症状の進行を遅らせることしかできず、視力を回復させることは難しいのが現状です。
水晶体を取り替える手術を行うため、ものすごく痛いイメージを持つ方も多いかもしれませんが痛みはなく水晶体を入れ替えることができますので、ご安心ください。
術後を左右する2つのレンズ
白内障手術においては、2つのレンズを選択することができます。1つは「単焦点眼内レンズ」、1つは「多焦点眼内レンズ」です。「単焦点眼内レンズ」の方が一般的であり、保険も適用されるため一般的には、こちらを利用する人が多いです。
「多焦点眼内レンズ」は、価格や機能も様々ですが、保険診療の対象になりません。それぞれの目の状況や経済的な状況により、どのようなレンズで手術を行うか検討してみてください。
まとめ
白内障ってどんな病気?
視力低下をもたらす!?白内障という病気
白内障はなぜ発症する?
白内障にはどのような治療方法がある?
術後を左右する2つのレンズ