「ヘルペスになった場合の効果の高い飲み薬について(前編)」では、ヘルペスの種類やその特徴をご紹介いたしました。後編では、 ヘルペス 治療のための 飲み薬 や何科を受診すべきなのかご紹介いたします。
ヘルペスになった場合の効果の高い飲み薬について(後半)
治療のために効果の高い飲み薬について
単純ヘルペスの場合、いったん身体にはいってしまった単純ヘルペスウイルスを完全に排除することは難しいのですが、ウイルスの増殖を抑えることは可能です。一般的な治療としては、抗ウイルス薬を内服します。
効果の高い飲み薬にあげられるのが、アシクロビルです。製品名ではゾビラックスといわれるものです。ヘルペスウイルスに効果の高い抗ウイルス薬です。ヘルペスウイルスの増殖をおさえるので、ウイルスの少ない発症初期に用いるととても効果的です。
初期治療により、病気の悪化をおさえ治癒が早まります。1日に5回服用しますが、副作用は少ないとされていますが、それでも吐き気や胃腸症状、めまい、眠気などの副作用が出る場合があります。
また、塩酸バラシクロビルという薬があります。製品名がバルトレックスといいます。第2世代の飲み薬といわれており、ゾビラックスを改良した抗ウイルス薬がバルトレックスになります。
以前の薬では肝臓で薬の多くの成分が分解されてしまい、投与量が多くなる欠点がありました。しかし、このバルトレックスは有効成分が体内に十分な量、行き渡るようになったので、少しの量でヘルペスを抑制できるようになりました。
1日2~3回服用します。バルトレックスは副作用が少ないといわれていますが、吐き気、胃腸障害などの副作用がみられることもあります。まれにですが、重篤な副作用もあるので注意は必要です。
効果の高い飲み薬としては、バルトレックスがより効果的であるといえるでしょう。
ヘルペスの症状が出た場合にするべきこと、何科にかかるべきか
基本的に、できるだけ早く病院を受診することが大切です。唇などの症状であれば皮膚科がよいかと思います。唇の内側や舌、歯茎などに水疱ができた場合は、内科でもよろしいでしょう。内科もしくは、耳鼻咽喉科、口腔外科などでも大丈夫です。
いずれのヘルペスも皮膚に症状が出ていない場合には人には感染しません。しかし、小児は水疱などにより感染する可能性が高いので水疱などに触れないように注意が必要です。
また、大人でもアトピー性皮膚炎の方は感染しやすく、大きく広がり独特の症状が出る場合もあります。高齢の方や、衰弱して免疫力が低下している方などは特に感染しやすいので十分にお気を付け下さい。
帯状疱疹のヘルペスの場合は通常一生に一回ということがほとんどであるので、特に対策などはないのですが、単純疱疹は何度でも再発を繰り返すので、対策は必要かと思います。
対策といえば、健康管理を心がけ、ストレスや疲労を溜めこまないことが大切です。
バランスの良い食事、十分な休養など、どの病気にもいえることですが規則的な生活が重要です。
高齢になるほど重症化する可能性の高い病気ですので、皮膚に異変を感じたり痛みがある場合は、早いうちに病院で診察を受けてください。
今回は、ヘルペスの種類とそれぞれにおこる症状やヘルペスになった場合の効果の高い飲み薬についてご説明いたしました。より効果の高い抗ウイルス薬である飲み薬の登場でずいぶん症状を抑えることができるようになりました。
この飲み薬の効果は高いものではありますが、やはり症状が軽いうちに治療、服薬を開始するということがより速い治癒につながりますので、是非ヘルペスの症状がでた場合には症状に合った病院の診察を早急に受けることをお勧めします。
より症状が軽い状態で効果の高い飲み薬を飲むことで、皆様の身体や精神的な負担が少なくなれば幸いであると存じます。
まとめ
ヘルペスになった場合の効果の高い飲み薬について(後編)
治療のために効果の高い飲み薬について
ヘルペスの症状が出た場合にするべきこと、何科にかかるべきか