ヘルペスは単純疱疹と帯状疱疹のことをさします。どちらもヘルペスウイルスによって引き起こされるのですが、実は別の疾患です。そのまま放置して自然に治る場合もありますが、現在は効果の高い飲み薬により治療がおこなわれています。
今回は、 ヘルペス になった場合の効果の高い 飲み薬 についてご説明します。
ヘルペスになった場合の効果の高い飲み薬について(前編)
ヘルペスの種類とその病気による症状について
ヘルペスは誰でもかかりうる皮膚の感染症です。最初に単純ヘルペスについてご説明いたします。
単純ヘルペスは、単純ヘルペスウイルスが原因でおこる感染症です。発疹や水ぶくれの症状がでます。ウイルスにⅠ型とⅡ型がありますが、Ⅰ型というのは、主に顔面や口の周囲に出ます。初めは皮膚が赤くなりムズかゆくなります。
ヒリヒリすると感じるかたもいらっしゃいます。数時間経過すると、その部分に小さな水疱ができ、だんだん水疱がかたまりになっていき、大きくなっていきます。
Ⅰ型は顔、口周辺、上半身に発症することが多いようです。この状態が口の場合、口唇ヘルペスといわれます。
口唇ヘルペスは、初感染の時は直径5mmくらいの大きめの水ぶくれが唇や口の周りにできます。ピリピリむずむずとして痛がゆくなります。それが水ぶくれになり大きくなり、水ぶくれがやぶれ、その後水ぶくれがかさぶたになります。
2週間程度で治るのですが、かなり不快な症状が続きます。初めての場合は、熱がでたり、あごのリンパ節が腫れたりと症状が重症化しやすい傾向にあります。
ヘルペス角膜炎は目の角膜に感染してしまうものです。目の痛み、目が赤くなるなどの症状があります。何度も再発すると、重篤な視力障害を引き起こす可能性もあります。
また、ヘルペス脳炎というものがあります。発熱、意識障害、けいれん、幻覚などの症状がおこります。
帯状疱疹といわれる帯状ヘルペスについて
帯状疱疹は一般的にはヘルペスといわれています。単純ヘルペスとは違い、広い範囲に帯状に小さな水疱ができ赤くなります。不思議なことに、必ず身体の右側だけ、もしくは左側だけというようにブロック状に発生します。全身に広がることはないようです。
最初はピリピリとした痛みが続き、そのうちに水疱がでてきます。症状は個人差が大きく水疱の量も少しの方から、非常に多くでる方といらっしゃいます。
50歳以上の方がなりやすいともいわれており、免疫力の少ない高齢になるほど重症化しやすく治癒が遅れるので、早期治療が大変重要になります。
一般的に、大きな病気後にヘルペスにかかる場合が多いようですが、疲れが溜まっている場合や精神的に辛い場合、風邪の後などにも発症する可能性もあります。
帯状ヘルペスの場合、痛みに悩まされることが多くあります。衣服があたるだけでピリピリとしたり、チクチクと目が飛び出すほど痛いこともあり、症状が辛い場合が多くあります。
皮膚の状態は治まっても、痛みだけが残ることもあり、その痛みが数カ月以上続くことがあります。この症状をヘルペス後神経痛といわれています。高齢になるほどこのヘルペス後神経痛になるといわれており、その痛みが一生続くこともあります。
まとめ
ヘルペスになった場合の効果の高い飲み薬について(前編)
ヘルペスの種類とその病気による症状について
帯状疱疹といわれる帯状ヘルペスについて