ある日突然ホクロができて、しかもだんだんと大きくなるようにみえる、ということはありませんか?たかがホクロ、と思われるかも知れませんが、実は 大きくなる ホクロ は、非常に恐ろしい危険性を秘めています。
今回は、危険なホクロのみわけ方、対処法について詳しくご説明します。
要注意!ホクロが大きくなるのは怖い病気?!
ホクロが大きくなる理由とは?
ホクロが大きくなる原因はいくつかあります。まずは自分で気にして触ってしまった場合です。ニキビと同じで、あまり触ってしまうと刺激により大きくなってしまいます。
そして何より、ホクロが増えたり大きくなる最大の原因は紫外線です。ホクロだけでなくシミもできますし、色の白い方ほど注意が必要です。さらに春や夏だけ注意すれば大丈夫という訳ではなく、1年中気をつけるのが紫外線対策のポイントになります。
一般的なホクロが大きくなる原因は以上のとおりですが、ここからは一番注意しなければならないものをご説明します。それはメラノーマと呼ばれる、いわゆる「がん」の一種です。
もっとも注意すべきは「メラノーマ」
メラノーマは悪性黒色腫とも呼ばれる、れっきとしたがんの一種です。ただし元からあるホクロがメラノーマに化けることはありません。突然あらわれたホクロは大変怪しいです。貴方のその大きくなったホクロに、次のような特徴が見られればすぐにでも医者にかかることをおすすめします。
まずは急にできたホクロが数か月で6ミリ程度に大きくなれば受診の目安です。更に輪郭が左右非対称であったり、いびつな形をしていれば危険度が高まります。色合いも普通の黒ばかりではなく、青色を含んでいる場合もあります。
そしてホクロは顔ばかりではなく全身にできるものです。背中などにできた場合発見が遅れがちですから、時々セルフチェックをするとよいでしょう。
その中でもメラノーマの疑いが一番強いのが足の裏にできたホクロです。メラノーマも刺激によって大きくなるのは同じで、足の裏は常に刺激を受ける場所ですから特に注意が必要です。また痒みがあるホクロもメラノーマの危険性が高くなっています。
がんにもいろいろありますが、メラノーマの怖いところは進行が速いがんであることに尽きます。放っておくと内臓やリンパなど、あちこちに転移してしまいます。そうなったら手の施しようがありません。ただのホクロと甘く見ずに、注意深い観察が必要になります。
メラノーマの4つの種類とは
メラノーマには大きくわけて4つの種類があります。末端黒子型という種類は日本人に一番多いタイプで、全体の40%を占めています。主に足の裏や手足の爪の中にできるのが特徴で、40代から50代の方に多いです。
表在拡大型という種類は全身どこにでもでき、広く浅く広がっていくタイプのメラノーマです。段々と色が濃くなり、やがて中心部が大きく盛り上がってきます。結節型という種類も全身にできるメラノーマで、早期から大きく盛り上がり、とても成長が速いため最も悪性のメラノーマと言われています。
そして4つめの悪性黒子型という種類は、70歳以上の高齢者の方に非常に多くなっています。原因は紫外線で、主に顔にできるため見つけやすいのですが、年を取ればシミも増えるだろうという感覚でついみすごしてしまいがちなので気をつけてください。
数年かけてゆっくり大きくなるタイプで、しこりやこぶの大きさにまで成長する場合もあります。
メラノーマでの医者へのかかり方
メラノーマらしきホクロを見つけたら、急いで皮膚科にかかりましょう。近年では悪性腫瘍指導専門医という方も存在していますので、そちらがみつかればより良いでしょう。
メラノーマの診察はまず医者が肉眼で観察した後に、ダーモスコープという機械で調べます。これは光を当てつつ幹部を20倍にまで拡大して観察することのできるもので、近年のものは精度も上がり、早期発見が可能になったため診察の主流になっています。
さらに詳しく調べたいことがある場合には、幹部を切り取り顕微鏡で調べる、昔ながらの生検と呼ばれる方法が使われます。
メラノーマはがんなので、基本的には手術で取り除きます。しかし前述のように進行が速いため、多くの転移が見つかった場合には残念ですが手術はできません。しかし近年はさまざまな新薬が登場し、それらの治癒効果に期待が高まっていますので、決してあきらめてはいけません。
日頃からの注意が不幸な結果を防ぐ
メラノーマの対策は早期発見と、何よりも最初から作らないことにつきます。原因となる紫外線を多く浴びないよう気をつけること、身体のどの部位にできても観察を怠らないこと、簡単なことのようですがとても大事なことなのです。
まとめ
要注意!ホクロが大きくなるのは怖い病気?!
ホクロが大きくなる理由とは?
もっとも注意すべきは「メラノーマ」
メラノーマの4つの種類とは
メラノーマでの医者へのかかり方
日頃からの注意が不幸な結果を防ぐ