私たちが生活をしていく上で最大のリスクとなるのが病気です。その中でも発見が遅れると生命を失う危険があり、発症率も二人に一人と非常に高い癌は誰もが気になっている疾病ではないでしょうか。
癌と言えば真っ先に思い浮かぶのが胃がんです。ここではその 胃がん の 原因 とその排除について説明していきます。
胃がんの原因とその排除について
胃がんの原因
なぜ人は胃がんになるのでしょうか。その原因については様々な事が言われてきましたが、まだこれが胃がんの原因であると、はっきり断定できるものはありません。
しかし近年になって研究が進むにつれ、医学会から胃がんになる原因に関与している疑いが、とても大きいとされるいくつかの事が発表されています。その中でも代表的なものをご紹介しながらその排除についても考えていきます。
ヘリコバクターピロリ菌
ピロリ菌は胃潰瘍や十二指腸潰瘍の原因菌としてその名前があがっていることで有名ですが、胃がんに関しても深く関与していることが解ってきました。
ピロリ菌に感染すると菌の持つ毒素やそれらを攻撃する白血球などにより胃の粘膜に炎症を起こします。そのため細胞に変化が起き、がん化していくのではないかと考えられています。
けれどもピロリ菌に感染したからといってだれもが癌になる訳ではありません。癌になるにはそのほかの複合的な要因(食事など)もなければならないとされています。
塩分の取りすぎや刺激性の強い食事
病気を引き起こす原因として、いつのときでも食生活との関連があげられます。中でも食べ物の消化器官として直接かかわる胃はその影響が特に大きいといえます。
胃がんになりやすい食事としては塩分の多いもの、刺激性の強い料理があげられます。私たちの身の周りには、漬物や味噌、醤油、唐辛子といった塩辛いものや、しよっぱいもの、辛いものが沢山あります。これらを沢山用いることで刺激性が強い食事になります。
アルコールと喫煙
多量の飲酒やタバコも胃に炎症を与え癌になりやすいと言われています。特に喫煙が与えるリスクは大きく、タバコを吸う人は吸わない人の倍、癌になりやすいというデータが出ています。肺がんだけでなく胃がんに関しても悪影響を与えます。
タバコにはニコチンやタールの他にも身体によくない有害物質が沢山含まれていてそれらが常に胃の粘膜を刺激するからです。アルコールにも同様のことが言え、沢山飲んだりアルコール度数の高いものを飲むととても強い刺激があります。
ストレスと遺伝
ストレスも要因の一つであるとされています。それ自体は癌になる原因ではありませんが、悩みごとや心配事を抱えていると睡眠不足や食欲不振を招きます。
これらは胃にとって良いはずはありません。また両親から受け継いだ遺伝子の研究も今盛んに行われ、胃がんのリスクとして大きく取り上げられようとしています。
危険因子の排除
今まで胃がんの原因について述べてきましたが、肝心なのはそれら危険因子の排除です。癌は三大疾病の一つであり、胃がんはその約17パーセントと高い比率を占めています。
男性に多く、女性の倍の数に上ります。このことからも、いかに毎日の生活習慣が大切であるかがわかります。飲酒や喫煙機会の多い人は特に注意が必要です。
食事も偏らないように気をつけるとともに野菜や果物を沢山食べましょう。特に緑黄色野菜は胃がんのリスクを減らすのに効果的であると言われています。
原因菌とされるピロリ菌については最近では医療機関でも除菌を奨励するようになりました。胃炎などを経験される方はピロリ菌の検査と除去についてお医者さんに相談されるようお勧めいたします。
毎日、散歩や体操といったような軽い運動を行う習慣をつけ身体の異変に気がついたら放っておかず医師に相談しましょう。特に胃がんは早期発見が重要です。早く発見できれば決して怖い病気ではありません。
まとめ
胃がんの原因とその排除について
胃がんの原因
ヘリコバクターピロリ菌
塩分の取りすぎや刺激性の強い食事
アルコールと喫煙
ストレスと遺伝
危険因子の排除