胃がんの原因は、まだ明確にされていません。しかし、食事とピロリ菌がその原因として考えられています。ということは、胃がんの予防や治療に食事が密接に関係しているということですね。そうであるなら、普段の 食事 を見直すことで 胃がん を予防することが可能ではないでしょうか。
たとえ胃がんになったとしても、適切な食事療法によって病状の進行を遅らせて治療効果を上げることも期待できるということです。今回は胃がんと食の因果関係と、食事療法についてご説明します。
食生活と胃がんの因果関係と食事療法
胃がんの原因は塩分の摂過ぎ?
塩分の多い食事を摂り続けると胃がんになりやすいと言われています。しかし日本食は、塩分の多い味噌や醤油を使った料理が主ですよね。そして漬物にも沢山塩が使われます。つまり伝統的な日本食は、塩分の多い食事ということになります。
ちなみに成人における一日の塩分摂取量は、6グラムまでと言われています。しかし日本人の塩分摂取量は、1食あたり5グラム程度あると言われているのです。ですから単純計算すると、日本人は1日に15グラムの塩分を摂取していることになります。
日本人に胃がん患者が多い原因の一つは、塩分摂取量が多いせいかもしれません。調理の際に味噌や醤油はなるべく少なめにし、漬物は食べ過ぎないようにした方が良いでしょう。
ビタミン類を多く含んだ野菜はがん予防に効果的
ビタミンA、ビタミンC、ビタミンEなどのビタミン類は、胃がんを防ぐ効果があると言われています。ですので、豊富にビタミン類を含む野菜を摂ることが大切ということになります。逆に言うと、野菜の少ない食生活を続けると胃がんになりやすいということですね。
がんの予防に効果があると言われているビタミンAは人参には多く含まれ、かぼちゃはビタミンCが豊富に含まれています。しかし発がん性物質が含まれた農薬や化学肥料を使った野菜には発がんの危険が潜んでいます。
ですので、できれば農薬や化学肥料を使用していない野菜を食べるようにしてください。もし可能であれば、家庭菜園などで作った野菜が安心ですね。それと意外と思われるかもしれませんが、わらび、ぜんまい、ふきのとう、ミョウガなどの山菜には発がん性物質が含まれています。
山菜がお好きな方にはお気の毒ですが、これらを食べ続けるとがんを発症するリスクが高くなります。そして滋養強壮に効果があると言われるニンニクですが、これを焦がすと発がん性物質が検出されるのです。
とはいえ、あまり神経質になり過ぎると食生活にストレスが生じてしまいます。ですので、偏った食材を摂るのではなく、バランス良く多くの種類の野菜を食べることをおすすめします。
食事療法の要は食べ方
食事療法というと、どんな食材が良いのかといったことを考えがちです。しかし何を食べるかの前に、消化を良くする食べ方が大切なのです。消化の良い食材を選ぶのも必要ですが、消化を助ける食べ方が肝心です。
要は、良く噛んでゆっくり食べるという基本的なことです。しっかり食べ物を咀嚼することによって、口の中で消化を助けるのです。それと、1回の食事の量を少なめにすることも大事です。状況によっては、量を減らして回数を多くする方法もあります。つまり、なるべく胃に負担をかけない食べ方を心掛けるいということです。
胃がんに効く食べ物
サプリメントを使って栄養を摂るという方法もありますが、基本は栄養のある食物を良く噛んで食べることが大切です。
では、胃がん患者の食事として何が良いのか。まずは、小松菜、ネギ、ニンジン、ゴボウ、カボチャなどの緑黄色野菜です。そして、玄米・小豆・麦・栗といった雑穀。その他、豆腐などの大豆を使った食品や海藻類です。
しかし体を冷やすキュウリやトマト、レタスなどは避けた方が良いでしょう。大事なことは食材を小さく刻んだりして、食べやすいように調理することです。そして、各食材をバランス良く摂ることです。
まとめ
食生活と胃がんの因果関係
胃がんの原因は塩分の摂過ぎ?
ビタミン類を多く含んだ野菜はがん予防に効果的
食事療法の要は食べ方
胃がんに効く食べ物