「気づかない?胃下垂でおこる症状と効果的な改善策について(前編)」では、胃下垂の原因と症状についてお伝えいたしました。後編では、 胃下垂 の 症状 に対する効果的な改善策についてお伝えいたします。
胃下垂の症状があてはまる場合は、食生活を改善しストレッチをとりいれることをおススメいたします。
気づかない?胃下垂でおこる症状と効果的な改善策について(後編)
胃下垂の効果的な改善策を考えてみましょう
胸やけや胃もたれ、食欲不振など症状がきつい場合には病院に行って、お薬をだしてもらう必要もあります。胃の消化にともなう運動を活性化するお薬や、胃酸の分泌を抑制するお薬などが処方されます。症状によっては漢方薬をだされることもあります。
症状をおさえるためにお薬を飲む必要があるかもしれませんが、毎日の生活の中で効果的な改善策も見つけたいものです。
まずは食生活を見直してみることです。暴飲暴食はよくありませんし、不規則な食事も改善したいものです。脂肪の多い食品を控えて、消化の良い物を選ぶことも大切です。適量をゆっくりと噛んで食べるよう心がけます。
次に、姿勢を正してみることです。胃下垂は胃が骨盤のあたりまで下がっている場合もありますので、姿勢を正すことが大切になります。背筋をピンとのばすためには案外、腹筋をつかわなければいけません。猫背も胃を下にさげてしまうので胸をはりましょう。
日々の生活で少しお腹に力を入れて背筋をのばし姿勢を正すことで、胃が押さえつけられなくなりますので胃の部分が楽になることもあります。
そして、ストレスをためないようにすることも大切です。ストレスは胃の機能に大きく影響を及ぼす可能性があります。ストレスにより自律神経のバランスを崩すということは、胃のぜんどう運動や胃酸の分泌が抑えられてしまい消化不良が起こります。
胃下垂の原因や症状に強く影響をおよぼすストレスを上手に解消する方法を見つけることは大切なことです。
胃下垂を予防するためのストレッチについて
胃下垂は胃の下側が骨盤内にまで垂れ下がっている状態ですので、まず大切なのは姿勢です。姿勢を正しく保てるようにストレッチ運動をしてみるのはいかがでしょうか。
背筋をピンと伸ばして、両手を上にあげます。手を上で組んでしっかり上に背伸びをします。
大きくゆっくりと呼吸をしながら伸びて、力を抜いて、伸びてと何回か気持ちを楽にして数回繰り返します。手を横におろしても胸はしっかりと張り、猫背にならないようにキープします。
今度は、腰をゆっくりと回してみます。無理をすると腰を痛めてしまう可能性もあるので、ゆっくりと息をしながら背筋を伸ばしてわき腹に手をおいて、右回しに腰を回します。その後、左回しも行います。
腹筋にも力を入れるようにしてみましょう。この運動は、骨盤の歪みを少しでも修正できるので、是非回数を決めて実践してみてください。
胃下垂の原因には骨盤の歪みも関係がある場合もありますので、効果がでると嬉しいことです。
首や肩、肩甲骨のあたりは知らないうちに力が入っている場合も多く、固まってしまいやすいので、首を前と後ろにゆっくりと倒すストレッチ、肩を回す、肩甲骨を意識して腕を後ろに引き、肩甲骨を寄せるストレッチなども行います。
激しく筋肉のトレーニングをするのはとても難しいので、時間のある時に姿勢をよくするストレッチを試してみましょう。激しくなくてもいいので、必ず毎日そして続けることが胃下垂の予防のためには大変重要になります。
今回は、胃下垂でおこる症状と胃下垂の場合の効果的な改善策、胃下垂予防のためのストレッチについてご説明しました。
ご自分が胃下垂かもしれないと思われる方や、症状が何となく当てはまる方は暴飲暴食をやめて消化のよい食べ物を選び、規則正しい食生活を心がけることで改善する可能性は十分にあると思います。
ストレスを上手に発散しながら、健やかな毎日を過ごしたいものです。
まとめ
気づかない?胃下垂でおこる症状と効果的な改善策について(後編)
胃下垂の効果的な改善策を考えてみましょう
胃下垂を予防するためのストレッチについて