胃下垂は、無症状のため気づかないことも多い病気です。しかし、胃下垂をそのままの状態にしておくことは大きな問題です。胃下垂に多くみられる特徴的な症状はあります。
今回は、 胃下垂 でおこる 症状 と胃下垂の場合の効果的な改善策についてご説明します。
気づかない?胃下垂でおこる症状と効果的な改善策について(前編)
胃下垂の原因とは
胃下垂とは、胃の下側が骨盤内まで垂れ下がっている状態のことをいいます。症状がなく気づかないことも多いのですが、検診などで判明する方も少なからずいらっしゃいます。原因は現在でも解明されていませんが、いくつか考えられるものがあります。
一つ目は、筋力の低下です。腹部の筋肉がなく脂肪が少ないと胃を十分に支えられず胃下垂になるのではないかと考えられています。身体的な原因の場合には、姿勢の悪さ、背中が曲がっている、骨盤が歪んでいるということもあげられます。
二つ目は、ストレスです。過度の緊張状態が続いたり、不安、過労や睡眠不足などストレスが原因で自律神経のバランスが崩れると、胃の働きが悪くなり消化不良が起こりやすくなることで胃下垂の原因になるのではないかと考えられています。
胃下垂だけの状態であれば自覚症状はないのですが、胃下垂が原因で胃の筋肉が緊張したり緩んだりしなくなり胃の働きが低下する状態になると、胃アントニーと呼ばれ、消化不良による胃もたれや胃痛、ゲップなどの身体的症状があらわれます。
胃下垂・胃アトニーの代表的症状について
胸やけや胃もたれがあります。空腹時でも食後でも胸やけがして胃のあたりが重苦しく感じます。お腹の筋肉が弱いために便秘になる可能性も高くなります。便通のためには、ある程度の腹筋が必要なのです。
また、自律神経失調症のような症状を訴える方もいらっしゃいます。たとえば、耳鳴り、めまい、立ちくらみ、肩こり、疲れやすいなどです。
精神的にもイライラしたり、やる気がおきなかったり、憂鬱な気分になり落ち込んだりと身体的にも精神的にもさまざまな症状がでることがあります。
胃腸は自律神経によりコントロールされているので、胃腸がしっかりと働いていない状態であると、このような症状が出てしまうということです。
身体が冷えるという症状もあります。胃下垂だと胃腸が食べ物をうまく消化できないため、栄養分が身体に行き届かなくなり血流が悪くなります。胃が下がっているのでまわりの臓器が圧迫されて血のめぐりが悪くなると考えられています。
まとめ
気づかない?胃下垂でおこる症状と効果的な改善策について(前編)
胃下垂の原因とは
胃下垂・胃アトニーの代表的症状について