蕁麻疹のかゆみは本当に辛い症状です。掻いても治まらず気持ちまでイライラしてしまいます。蕁麻疹は原因がはっきりしている場合もありますが原因がよくわからない場合も多い病気です。
今回は 蕁麻疹 が 治らない 原因と対処法についてご説明します。
イライラ!蕁麻疹が治らない原因とは、自分でできる対処法について
蕁麻疹が治らない
1ヶ月を過ぎるのになかなか蕁麻疹が治らない。そんななかなか治らない蕁麻疹を慢性蕁麻疹といいます。原因が特定しにくくて、なかなか治らないのが特徴です。皮膚を採ったり血液検査をしても原因がよくわからないようです。
虫刺されのような発疹が1週間たっても治らず、ますます範囲が広がります。とにかく痒くて日常生活にも支障が出て眠ることもできないのです。
病院に行って飲み薬を飲んだり塗り薬を塗ったりして、いったんは症状が治まって落ち着くのですが薬を止めるとまた症状がでることがあるようです。
とにかく症状が消えるまでにはかなりの期間がかかるようです。
蕁麻疹が治らない原因はあるのか
蕁麻疹は原因により蕁麻疹の種類が分類されますが、原因がはっきりとしないことが多いのです。
その中でもはっきりしていることは、細菌やウイルスなどにより発症するものと、日焼けや寒さなどの刺激によるもの、薬品によるもの、アレルギー性のものがあるということです。しかし慢性蕁麻疹の場合は原因不明が多いです。
蕁麻疹は遺伝するのか
蕁麻疹がそのまま遺伝することはないと考えられています。アトピーなどアレルギーをおこしやすい体質は遺伝しやすいということはいわれています。
また、寒さによる蕁麻疹や皮下組織などの膨れについては一部遺伝的な蕁麻疹があるともいわれています。
近年、自己抗体によって慢性蕁麻疹がおこる元になる細胞が活性化するのではないかという説があります。自分を守るはずの抗体が自分を攻撃してしまうということです。慢性蕁麻疹の場合そういう患者さんがみられたということです。
蕁麻疹とストレスとの関係
どうしても蕁麻疹がストレスによる原因と結びつけるのは「えっ?」と思われる方も多いかもしれませんが、これは重要な問題なのです。
ストレスによっておこる蕁麻疹のメカニズムはよくわかってはいません。でも仕事が忙しすぎる、友人関係がうまくいっていない、夜眠れない、疲れがとれない、食欲がない、イライラする、気力がなくなったなど体調の不調がサインかもしれません。自分では自覚していない場合ももちろんあるでしょう。
このような場合は蕁麻疹の治療をしても改善がみられないことが多いのです。大切なのは不安とかストレスを感じたらとりあえず心療内科に行ってみるとか、かかりつけの先生にも体調の不安や気持ちの不安などを話しましょう。
ストレスなどを取り除くために抗不安薬や抗うつ剤を処方されるかもしれません。このような対処により治らなかった蕁麻疹が改善する可能性は高いのです。
自分でできる対処法
日頃から気を付けたいのはできるだけ刺激物は避けることです。過度のアルコールは血行をよくしますし、香辛料などの刺激物は汗が出てしまうので蕁麻疹が悪化します。バランスのとれた食事と規則正しい生活を心がけましょう。
充分に睡眠をとり疲れが残らないようにしましょう。ストレスを感じないように生活をすることが心も身体も健康に保ち蕁麻疹のおこりにくい体質にしてくれます。
蕁麻疹が出てしまった時は冷やしたり皮膚の刺激になっているものを取り除きます。ゴムやベルトは外しましょう。また、安静にします。身体を動かすと血行が良くなってかゆみが増しますので安静に過ごしてください。運動、入浴もしない方がいいでしょう。
蕁麻疹がひいてもできる限り安静に過ごし、飲んでいる薬があるのなら続けて飲むことをお勧めします。
蕁麻疹は辛いです。とても根気のいる治療が必要です。もしかして治らないのではと思われている方もいらっしゃるかもしれませんが、身体的にも精神的にもいろんなことに注意しながら根気よく治療をしていけば必ず改善します。
身近な病気ではありますが時には恐ろしい状態に陥ることもありますので、決して侮らず適切な診療を受けてくださいね。
まとめ
イライラ!蕁麻疹が治らない原因とは、自分でできる対処法について
蕁麻疹が治らない
蕁麻疹が治らない原因はあるのか
蕁麻疹は遺伝するのか
蕁麻疹とストレスとの関係
自分でできる対処法