「蕁麻疹の飲み薬選び、自己判断は禁物!(前編)」では、蕁麻疹で病院へかかる場合の注意点や飲み薬の種類についてご紹介いたしました。後編では、 蕁麻疹 の 飲み薬 の副作用についてご紹介いたします。
また、ステロイド内服薬についてもご説明いたしますので、服用の際には自己判断で中断することのないようにしましょう。
蕁麻疹の飲み薬選び、自己判断は禁物!(後編)
気を付けたい、蕁麻疹の飲み薬の副作用
蕁麻疹の飲み薬には、強いものから弱いものまで、また個人の体質にもよりさまざまな副作用があらわれます。
抗ヒスタミン薬では眠気・倦怠感・口の乾きを訴える方が多く、薬によっては下痢や排尿困難までと、範囲は幅広いです。抗アレルギー薬では抗ヒスタミン薬よりは弱いですが眠気・倦怠感・疲労感・頭痛、まれにめまいなどもあらわれます。
これらの副作用の中で一番の問題になるのが眠気です。個人差は強いですが、服用後には車の運転や高い場所での作業は控えるのが賢明です。なお、眠気が強ければ強いほど蕁麻疹によく効く薬だというのは迷信ですので、誤解をしないよう注意してください。
これらの副作用が確認されたら、すぐに医師に相談をしましょう。これが受診をしている場合の大きな強みです。
ここにあげたものの他にも、個人差によって意外なところでの副作用もまだまだ多いです。薬を飲み始めてから、少しでも気になる症状が出たならどんな小さなことでもよいので、医師とよく話し合いましょう。
蕁麻疹の飲み薬、最終兵器はステロイド
上記の抗ヒスタミン薬、抗アレルギー薬であまり効果があらわれなかった場合、更なる選択肢としてステロイド内服薬があげられます。
ステロイドと言えば、副作用が強かったりずっと使っているとやめられなくなる、などの怖い噂を聞いたことのある方もいるでしょう。確かにステロイド内服薬の副作用は強くなる傾向があります。
ですが、医師の指導の元きちんと管理して飲んでいればそう恐れることはありません。むしろ途中で怖くなり、自己判断で勝手にやめてしまった、というのが一番恐ろしいパターンです。
ステロイド内服薬は突然中止すると、リバウンドという一時的に効果が増強する状態を引き起こし大変危険です。必ず医師との相談の上で、少しずつ量を減らしていくようにしましょう。適量を適切に用いる限りでは、とても有能な薬なのです。
蕁麻疹の市販薬を買う場合のコツ
以上、病院で蕁麻疹の飲み薬を処方してもらうコツについて説明しましたが、程度がごく軽く、前に起きたのと全く同じ症状の蕁麻疹があらわれた場合に限っては市販薬を買うのもひとつの選択肢になります。
もちろん前回と少しでも違う症状があれば病院へ行って相談するのは言うまでもありません。
市販薬として売られている代表的な蕁麻疹の飲み薬は、ムヒAZ錠、アレルギール錠、レスタミンコーワ糖衣錠などが有名です。
市販薬だからと言って眠気などの副作用がなくなっている訳ではありませんので、その点は注意してください。
また他の内服薬との併用は絶対に避けましょう。持病で飲んでいる薬などがある場合は、そちらと併用する場合の危険性も考慮しなくてはなりません。きちんと薬剤師に事前に説明をしておくのがベストです。
また、以前医師にかかったことがある、などの情報も伝えましょう。その上で市販薬では不都合があるかも知れないと薬剤師が判断をしてくれる場合もあります。
とにかく、病院でも薬局でも蕁麻疹の治療には「相談」が要になります。ささいなことでもしっかりと説明をして指示を仰ぐのが望ましいでしょう。
まとめ
蕁麻疹の飲み薬選び、自己判断は禁物!(後編)
気を付けたい、蕁麻疹の飲み薬の副作用
蕁麻疹の飲み薬、最終兵器はステロイド
蕁麻疹の市販薬を買う場合のコツ