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肝硬変は静かに進行する

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kankouhen

肝硬変 は静かに進行し、見つかったときには手遅れということも多い病気です。しかし、いきなり肝硬変になるのではなくて肝炎などを繰り返して最終的に硬く機能しない肝臓に変異していくため、早期に治療を始めれば進行を食い止めることも可能なはずです。

兆候を見逃さず早めに治療を開始することが大切です。


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肝硬変は静かに進行する


- 目次 -

  • 肝臓が果たす役割とは?
  • 肝硬変とはどんな病気?
  • 肝硬変の診断はどのようにしておこなう?
  • 肝硬変は治るのか?
  • 肝硬変の合併症
  • 肝硬変で手遅れにならないために

肝臓が果たす役割とは?

肝臓が体の中で果たしている役割といえば、アルコールの分解というイメージが強いかもしれませんが、他にもさまざまな機能を持っています。

代表的なものでは、糖や脂質、たんぱく質の代謝がありますが、肝臓で化学反応により合成するだけでなく、分解してエネルギーに変えたり血中濃度を一定に保ったりという機能も果たします。

また、アルコールやアンモニアなどの体内で毒素となってしまうような物質を分解し解毒する機能や、体内に必要な物質やホルモンを合成する機能など、人体において重要な役割を果たしています。


肝硬変とはどんな病気?

肝臓がどういった役割を果たしているのかがわかったところで、次に肝硬変とはどのような病気なのかご紹介しましょう。肝硬変は、肝臓が炎症を繰り返すうちに正常な肝細胞が繊維組織に置き換わってしまい、肝臓全体が硬くなって機能しなくなる状態です。

肝炎は肝細胞が炎症を起こして破壊されてもまだ再生が可能な状態であるのに対して、肝硬変は不可逆的であり、繊維組織に覆われて硬くなった肝臓が再生されることはありません。

肝臓は「沈黙の臓器」とも呼ばれているように、病気による症状が現われにくい臓器であり、気づかないうちに静かに病状が進行してしまいます。そのため、発見されたときには既に末期の状態などということも多く、肝臓癌に移行することも多い病気です。


肝硬変の診断はどのようにしておこなう?

血液検査で肝機能障害と肝硬変に特徴的な結果があれば、腹部の超音波検査やCTを行います。

これらの検査によって、肝硬変の可能性が高いというところまでは分かりますが、肝硬変かどうかの最終的な判断は、肝臓に直接針を刺して組織を採取し、病理組織の専門医が顕微鏡で診断を行います。


肝硬変は治るのか?

結論から言いますと、現在の医学では肝硬変から健康な肝臓に戻すことは不可能です。

末期の肝硬変に対しては肝臓移植という手段がありますが、待機している患者に対して移植ドナーがあまりにも少ない状況です。また、仮に移植が成功しても、常に免疫抑制剤を投与して拒絶反応を抑え続ける必要があります。

肝臓の機能はあまりにも多いため、人工物で肝臓の機能を置き換えるというのは今のところ難しい状況です。

ただ、本人の細胞から小さな肝臓を培養してそれを移植し、体内で大きくするという治療の研究もされているようですので、将来的には肝硬変を治せる日がやって来るかもしれません。


肝硬変の合併症

肝硬変で注意しなければいけないのが様々な合併症です。主なものを以下にご紹介します。

食道静脈瘤

肝臓が硬くなり、肝臓の中を通っている血管が締め付けられることによって、血流が悪くなり血圧が上がります。その状態が悪化すると、逃げ場の無くなった血液が食道の静脈を圧迫して血管を太くして食道静脈瘤となり、最終的には破裂させてしまいます。

食道内で食道静脈瘤が破裂すると大量の吐血をして最悪の場合死亡することもありますが、近年では治療法も進んで死亡率は下がってきました。

肝性脳症

肝硬変をはじめとする肝臓の疾患によって肝不全の状態になると、様々な代謝物質が体内に溜まってしまい、神経毒物質の過多と神経伝達に必要な物質の不足が起こってきます。

このような状態によって意識障害などの様々な神経症状が起こることを肝性脳症といいますが、早急な専門的治療を必要とします。

腹水

肝硬変は門脈圧の亢進とアルブミンの低下という、腹水の要因となる二つの要素を重ね持つため、末期の肝硬変では多くの場合に腹水を発症します。

腹水への対応は源疾患の治療が原則ですが、肝硬変そのものの治療は困難なため、穿刺により腹水を抜いて苦痛を和らげる等の対症療法が主な治療となります。


肝硬変で手遅れにならないために

肝硬変は不可逆的な治らない状態というのはご紹介しましたが、短期間でそのような状態になることは少なくて、ほとんどの場合に肝炎などを繰り返すことによって肝硬変になってしまいます。

つまり、肝炎の状態で発見して治療を開始すれば、肝硬変にならずに済む可能性もかなり出てくるはずです。

肝臓は沈黙の臓器と言われますが、全く症状が無いわけではなく、「疲れやすい」、「微熱が続く」、「体が黄色くなる」などの兆候があります。放置せず、早めに医師に相談して異常がないか確認しましょう。

また、食事・運動・睡眠といった生活習慣を見直して肝臓に負担をかけないライフスタイルを心がけることも大切です。

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まとめ

肝硬変は静かに進行する
肝臓が果たす役割とは?
肝硬変とはどんな病気?
肝硬変の診断はどのようにしておこなう?
肝硬変の合併症
肝硬変で手遅れにならないために

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