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肝硬変の自覚できる症状と注意したい症状

kuu

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kankouhen jikaku shoujou

沈黙の臓器の肝臓が、肝硬変になると、どのような症状が自覚できるようになるのでしょうか。 肝硬変 における 自覚 できる 症状 と注意したい症状についてご説明いたします。


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肝硬変の自覚できる症状と注意したい症状


- 目次 -

  • 肝硬変の自覚できる症状はいつ頃から?
  • 肝硬変の自覚できる症状とは
  • 肝硬変の注意すべき自覚症状
  • 肝硬変の自覚症状の出現は肝不全の前駆症状である
  • 合併症の自覚症状にも注意

肝硬変の自覚できる症状はいつ頃から?

肝臓を構成する肝細胞は死滅すると一部を線維化しながら、繰り返し再生します。肝細胞の死滅と再生を繰り返している期間は、「代償期」と呼ばれ自覚症状がなく進行します。

肝硬変によって、肝細胞の線維化が進み肝臓としての機能が果たせなくなってくると、自覚できる症状として出てきます。

肝硬変になる前の肝臓疾患(アルコールや肝炎など)からすると、おおよそ20年前後とされています。

40歳以上から発現することが多く、医師から肝臓の数値を指摘されたことがある方やアルコールや肝炎の方は、特に注意されるといいでしょう。


肝硬変の自覚できる症状とは

肝硬変は進行してくると、疲れやすく腹部膨満感や食欲不振、皮膚の色素沈着によって黒ずんで見えるようになります。

常用的に過度の飲酒をされる方にも多い手のひらが発赤する手掌紅斑、クモ状血管腫は顔面や前胸部に1~3mmの赤い発疹が放射線状に出現するので肉眼で容易に認識できるようになってきます。

腹水が貯留することによって引き起こされる腹痛は右肩や肝臓背部の痛みが関連痛として起き始めます。

黄疸やむくみ、胸水が貯留することによって喘鳴などの呼吸苦、爪の付け根が膨れ上がる太鼓蜂状指や、軽く打撲しただけで大きな内出血につながるなど出血傾向も目立ち、外傷も治りにくくなりますので、自覚できる症状と言えます。


肝硬変の注意すべき自覚症状

自覚できる症状が出現しているにも関わらず、中には気が付かない、安易に考えて長期間受診されない方がいます。

症状が出ているのに気が付かないのは、慢性的に出現する症状のために、体が慣れ、時間の経過とともに良くなるだろうと過信してしまうからです。高血圧の方が、高い血圧による血管への負荷からくるめまいなどの身体症状を感じなくなるのと同じです。

腹水が過度に溜まると、腹部膨満感から苦しく、食事が思うように摂れなくなります。排尿・排便障害も出てくるので、さらに腹部膨満感やむくみの症状が悪化します。

尿意や便意があるように錯覚し、1時間に3~4回と頻回にトイレに行くようになります。頻回にトイレに行くことで睡眠不足による疲労や、むくみによって、しっかりと立てずに転倒してしまうケースも存在します。

肝硬変は進行してくると、肝性脳症という肝不全に移行していきます。この頃には、肝機能の低下によって、アンモニアが高値になります。体外に排出されにくくなったアンモニアは神経毒となり、影響を及ぼすために、精神症状および意識障害が出現するようになります。

多幸気分や易怒性、せん妄、異常行動が目立つようになり、排尿も濃い黄色に変化します。他にも、羽ばたき振戦という手の震え、肝機能が不全することで、ホルモンの代謝異常から男性の乳房が腫大することもあります。

精神症状や意識障害が出現すると、本人の自覚にムラがあり、多幸感から楽観的になってしまうので、自宅において健康管理や療養はできません。

肝炎やアルコールで医師から、定期的な受診を受けるように言われている方は、定期受診と併せて、いつもと違う体調変化があった場合には、かかりつけ医によく診てもらうことが大切です。


肝硬変の自覚症状の出現は肝不全の前駆症状である

肝硬変の症状が自覚できるようになるということは、かなり病状が進行した状態であるということです。症状が出てから、慌てて生活改善や禁酒をしても肝臓の機能は再生することはありません。

肝硬変の症状が出てきた場合には、基本的に入院治療が必要です。初期症状が、加齢による怠さや食欲低下だと、自身が誤解しやすいことも、重篤化しやすくなる原因と言えるでしょう。

肝硬変の前段階には、過度のアルコール摂取によるアルコール性肝炎やB型・C型肝炎などの基礎疾患があります。これらの疾患を有する方は、風邪や体調変化を感じた場合には、肝機能が低下や機能低下による薬の効き過ぎが懸念されるため、必ず受診されることをおすすめします。


合併症の自覚症状にも注意

肝硬変で起きる症状も合併症でありますが、他にも注意して頂きたい疾患があります。(肝臓がんは除くものとします。)肝臓の機能低下による肝腎症候群による腎不全は排尿困難や障害がおきますので、むくみや尿毒症の恐れが出てきます。

水分を摂っているにも関わらず排尿がない、少量しかみられない、触れるだけで痛みを伴うむくみや下腹部が緊満状態になっている場合には緊急を要します。

肝機能が低下すると血液・免疫系にも異常をきたすために、易感染しやすくなります。風邪もひきやすくなりますが、気をつけたいのが、何らかの形で腹水に感染し起こる突発性細菌性腹膜炎です。

腹水が少量では、起こりにくいとされていますが、発症するとすると生命の危険もあるため注意が必要です。初期症状には悪寒や発熱、肝障害などの症状を呈します。

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まとめ

肝硬変の自覚できる症状と注意したい症状
肝硬変の自覚できる症状はいつ頃から?
肝硬変の自覚できる症状とは
肝硬変の注意すべき自覚症状
肝硬変の自覚症状の出現は肝不全の前駆症状である
合併症の自覚症状にも注意

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