加齢臭は、からだをさびつかせ、老化を促進させる活性酸素が大元の原因です。飲酒・喫煙、食事など、生活習慣を見直すことで改善されます。
そのなかで、活性酸素を除去するポリフェノールや青魚に多く含まれるDHAの摂取が有効です。いつもの食事に野菜や果物、魚を多く取り入れてみましょう。 加齢臭 の改善は、健康で若々しいからだを保つことにもつながります。
加齢臭は生活習慣の見直しで改善、クサイにおいは元から断つ(前編)
加齢臭は自分では気づきにくい
加齢臭は中高年男性の悩み…、そう考えている人が多いと思われますが、実は加齢臭は当の本人より周囲の人たちが気になるようです。
サントリーの調査によると、「周囲の人が自分のにおいに気づいていると思う」は約27%、それに対し、「周囲の男性の臭いが気になっている」は約85%で、自分のにおいに気づいていない人が多いということがわかりました。
きみまろさんの「夫婦川柳」に、「花粉より きつい夫の 加齢臭」がありますが、実は加齢臭は男女平等、女性にもあります。「私は大丈夫」という前に、「花粉より きつい 妻の加齢臭」といわれないように、ご注意を。
加齢臭が特に気になるからだの部分
加齢臭は、古い油のにおい、古い本のにおい…などといわれ、いちばんきついのは、耳の後ろ、次に頭皮になります。お父さんの枕が臭いのは、耳の後ろや頭皮のにおいが枕にうつるからです。ほかに、おでこから鼻にかけてのTゾーン、首、背中、胸、脇、陰部からもにおいます。
加齢臭は、自分が気づかなくても周囲の人が気づいているという点から、セルフチェックしづらいにおいですが、においが出やすい部分を指でこすってみるとよくわかります。お風呂に入ったら、においが出やすい部分を入念に洗い、清潔を保てば、加齢臭はある程度抑えることができます。
加齢臭は老化現象のひとつ、大元の原因は活性酸素
そもそも「加齢臭」という言葉は、資生堂が中高年特有のにおいの原因が、「ノネナール」という物質であることを発見してから、命名されたようです。
ノネナールは、皮脂腺のなかの脂肪酸が、酸化した皮脂の脂質や、皮膚に付着している菌と合わさることによって発生します。男女とも40歳をすぎると増加し、加齢臭のリスクが高まります。
加齢臭は、加齢とともに新陳代謝しづらくなった、いわゆる老化現象のひとつで、からだの酸化を抑制する力が弱まることが原因です。
老化とはからだがさびつくこと、いわゆる酸化することです。この酸化を予防しないと、活性酸素が体内に必要以上に増え、老化を促進させてしまいます。加齢臭の原因物質、ノネナールの増加もこの活性酸素が原因です。
活性酸素は、飲酒、喫煙、ストレス、疲労の蓄積、食品添加物、大気汚染、紫外線、肉中心の食事など、悪しき生活習慣によって発生しやすくなります。
飲酒や喫煙をほどほどにする、ストレスを発散させる、十分な睡眠をとり、適度な運動して、バランスの良い食事を摂る。これが体内から活性酸素を少なくし、加齢臭を防ぐ方法です。
つまり、アンチエイジング、健康で若々しいからだを保つことが加齢臭を改善することになります。
まとめ
加齢臭は生活習慣の見直しで改善、クサイにおいは元から断つ(前編)
加齢臭は自分では気づきにくい
加齢臭が特に気になるからだの部分
加齢臭は老化現象のひとつ、大元の原因は活性酸素