今や日本人の2人に1人の方が腰痛に悩まされています。 腰が重い 、痛い原因には様々な要素が関係しており、なかには内臓疾患が隠れている可能性も考えられます。
今回は腰の重みや痛みを感じる場所や症状から考えられる原因と有効な改善方法を紹介します。
腰が重い原因を知ろう!症状別の原因と改善方法とは
腰が重い、痛い時に考えられる3つの原因
腰が重い、痛い時に考えられる原因として、主にあげられるのが、1つ目に腰や背中の骨や筋肉に原因がある場合です。高齢者にも多く、加齢による筋力低下の他、腰椎椎間板ヘルニアや腰椎脊柱管狭窄症などの疾患によるものの可能性があります。
また、慢性的な腰痛の場合、長時間同じ体勢で過ごすことで筋肉が固まったり、姿勢が崩れていることで腰や背中の骨が歪んだりすることが原因として考えられます。
次にあげられるのが、生活習慣によるものです。ストレスや疲れ、睡眠不足、生活習慣の乱れから腰回りの血流が悪くなり、血液に疲労物質が溜まり腰に負担がかかることで腰が重く感じたり、痛みが出現することがあります。
最後に考えられる原因として、十二指腸やすい臓、腎臓、胃、女性に多くみられるのが子宮や卵巣などの内臓に疾患が隠れている場合です。これらの内臓は後腹膜と呼ばれる背中に近い部分にある内臓であるため、疾患が隠れていると背中や腰に症状がでやすいと言われています。
腰痛を持っている人の1割程度がこれに当てはまるとされており、たかが腰痛と放っておくと大変なことになりかねません。多くは慢性的な腰痛ですが、症状によって注意すべき腰痛にはどんなものがあるのでしょうか。
足にしびれがでる腰痛は危険!
骨や神経に原因がある場合の腰痛のなかでも、特に足にしびれを感じるような神経症状がある方は注意が必要です。
椎間板と呼ばれる腰椎のクッションの役割をしている部分が、突出してしまい、神経を圧迫することで起きる腰椎椎間板ヘルニアか、腰椎そのものがずれてしまい神経を圧迫する腰椎すべり症、他に脊柱管狭窄症などが考えられます。
治療を行わずに放置しておくと、歩行に障害を及ぼしたり、手術をしなければいけないほど悪化する可能性があります。
レントゲンですぐに診断できるので、腰の重みや腰痛だけではなく、足のしびれが症状としてある方は、速やかに整形外科などで専門の医師に診て頂くことをお勧めします。
もし、椎間板ヘルニアやすべり症と診断された場合でも、外科的治療が必ずしも必要とは限らず、原則的に内服薬での治療やマッサージなどの保存的療法が優先され、多くの場合は軽快すると言われています。
女性は要注意!腰の重みや鈍痛の原因は婦人科系の疾患かも?
多くの女性が悩まされている生理痛の症状のひとつに、腰の重みや痛みがあげられます。そのなかでも、生理以外の時期でも腰全体に鈍痛を感じたり、あまりにも生理痛が重い場合には子宮内膜症や子宮筋腫などの婦人科系の疾患の可能性も考えられます。
生理の周期と関係なく腰痛が続いたり、安静にしていてもこれらの症状が収まらないようであれば、一度婦人科の受診を検討してみましょう。
腰の重みや痛みに効く!自分でできる改善・予防方法
病院に行っても、特に原因がはっきりしないような慢性的な腰の重みや痛みの場合、腰の筋肉が固まっていたり、筋力が低下していること、また背筋と腹筋のバランスがとれていないこと、他にも姿勢不良による骨盤の歪みなどから腰の痛みや重みにつながっていると考えられており、腰痛に悩んでいる多くの方がこれらにあてはまります。
このような場合は、日常的にストレッチや簡単な運動を取り入れるようにすると腰痛の改善に効果があります。
簡単にできるストレッチとして、膝を立てた状態で仰向けになり、両方の膝をくっつけた状態で左右に揺らし徐々に振り幅を大きくして30秒ほど行う、と言ったものや、仰向けの状態で腹式呼吸をするだけでも腹筋やインナーマッスルに効果があります。
また、腰痛に効く運動として、ヨガがお勧めです。ヨガはストレッチ、筋力トレーニングの要素が含まれており、良い姿勢作りにも効果的です。
日常的に気をつけたい点としては、長時間座って仕事をする機会が多いような方は、背中を丸めないよう、椅子に座る際には浅めに腰かけて背筋を伸ばすように意識しましょう。
立っている時にも背中を伸ばし、常に腹筋に力を入れるように意識するとインナーマッスルへの働きかけになり腰痛の改善・予防に効果的です。
まとめ
腰が重い原因を知ろう!症状別の原因と改善方法とは
腰が重い、痛い時に考えられる3つの原因
足にしびれがでる腰痛は危険!
女性は要注意!腰の重みや鈍痛の原因は婦人科系の疾患かも?
腰の重みや痛みに効く!自分でできる改善・予防方法