後鼻漏 の 治療 は、鼻水の原因である疾病を治療することになります。慢性副鼻腔炎、アレルギー性鼻炎や上咽頭炎を発症している人は、その治療が後鼻漏の治療につながります。鼻水の量や状態が回復すれば後鼻漏も治癒します。
後鼻漏の鼻炎は、市販薬ではあまり効果がありませんので、耳鼻咽喉科の受診をすすめます。
後鼻漏の治療は?
後鼻漏について
鼻水が多くでて喉に流れ落ちることを後鼻漏といいます。粘性の高い鼻水が喉の奥へと流れ落ち、喉に炎症を起こす場合があります。鼻炎や蓄膿症などでは、口臭や鼻臭が発生する場合があります。
今回は、後鼻漏の治療についてお話します。
後鼻漏による鼻や喉の不快感をもっている人は、放置しないで専門医の診察を受ける必要があります。顆粒球(白血球)は膿を生成し、後鼻漏の原因となります。
副交感神経が活性化すると顆粒球が減りリンパ球が増殖します。したがって、副交感神経の活性化は後鼻漏の治癒・軽減をもたらします。
副鼻腔炎の治療
後鼻漏の原因の代表的なものの1つに副鼻腔炎があります。実際に後鼻漏があるかどうかを確認し、CTで副鼻腔炎の有無を確認します。副鼻腔炎がある場合は、抗生剤や分泌物用の薬で治療します。これで副鼻腔炎が治癒しないときは手術が必要です。
アレルギー性鼻炎の治療
アレルギー性鼻炎や花粉症での鼻水量が多くなると、喉の方に流れ後鼻漏になります。重傷の場合は、アレルギーを起こしている粘膜の後方が腫れる場合もあります。
アレルギー性鼻炎を抑える抗アレルギー薬の使用や粘膜を焼くレーザー治療、アレルギー反応に関わる後鼻神経を切る手術などを行います。
上咽頭炎の治療
細菌感染による上咽頭炎には抗生物質の治療が有効です。弱い炎症が慢性的に起こっている場合は、生理食塩水を体温程度に温めて、鼻から吸って口から出す鼻うがいが有効な場合があります。ネブライザーの吸入なども受けることができます。
ポリープが鼻水の通りを悪くしている場合
ポリープが原因による後鼻漏は、小さいものであればネブライザーでの吸引治療が可能です。また、大きいものであればレーザー手術での治療を行います。
後鼻漏の原因・症状
後鼻漏には、アレルギー性、好酸球性、感染性、形態性、術後性、扁桃性、自律神経性、心因性、機能性後鼻漏などがあります。鼻炎や蓄膿症は後鼻漏の原因になります。風邪やアレルギー症状のある人は蓄膿症、副鼻腔炎に罹りやすくなります。
後鼻漏になると口臭、鼻臭が発生します。後鼻漏では扁桃炎になって膿栓が発生します。膿栓は菌の死骸がたまってできたもので、口臭、鼻臭が発生するため治療が必要です。
後鼻漏になると、喉の痛みや痰のからまり、口や喉の不快感、睡眠不足やいびきなどがあります。大量の鼻水により喉に炎症を起こします。後鼻漏の症状は喉や口にでます。
後鼻漏のチェック項目
後鼻漏のチェック項目は、①ネバネバした鼻水が喉の奥に落ちる、②朝起きると、口の中がネバネバする、③鼻声やハスキー声になる、④咳が止まらなく、痰が絡みやすい、⑤口臭や鼻臭がするなどです。
後鼻漏の対処・予防法
細菌の体内侵入を予防するため、後鼻漏対策としてマスクを着用します。また、後鼻漏症状の悪化防止のため、室内を適度な湿度に保つことが必要です。細霧吸入器を用い生理食塩水の吸入は鼻、喉の血行改善につながります。
後鼻漏につながる風邪からの副鼻腔炎の受診・治療を早めに行います。アレルギー性鼻炎の原因物質であるハウスダストなどを除去するため、毎日の掃除が必要です。
後鼻漏と市販・漢方薬
慢性副鼻腔炎やアレルギー性鼻炎にはなかなか治癒しない場合があります。このようなときは、処方薬と漢方薬を併用する場合があります。後鼻漏の治療の市販薬には、アレグラFX、チクナイン錠、ベルエムピL錠などがあります。
また、漢方薬には辛夷清肺湯(シンイセイハイトウ)、荊茶連翹湯(ケイガイレンゲイトウ)、小青竜湯、半夏厚朴湯などがあります。
まとめ
後鼻漏の治療は?
後鼻漏について
後鼻漏の原因・症状
後鼻漏のチェック項目
後鼻漏の対処・予防法
後鼻漏と市販・漢方薬