口角炎は、唇の両端が炎症をおこして、口の端が切れて腫れたり、出血する皮膚の病気です。口角炎を治すために大切なのは免疫力を高めることであるということをご存知ですか。
今回は、 口角炎 の 治し方 のポイントと再発防止についてご説明します。
口角炎の治し方のポイントと再発防止について(前編)
一般的な口角炎の治し方について
口角炎の原因として、カンジダ菌による感染症が多いのです。そのため、病院やクリニックに行くと、飲み薬や塗り薬などが処方されます。口角炎の場合には、カンジダ菌の作用を抑えるために抗真菌薬や抗生物質が使われます。
口角が裂けてしまうような症状であれば、塗り薬の軟膏が処方されます。塗り薬はおちやすいので、何度も塗る必要はあります。飲み薬や塗り薬などで、ある程度の回復はします。
口角炎の治し方のポイント
口角炎は細菌による感染症の場合が多いので、抗真菌薬や抗生物質などの塗り薬や飲み薬で治すというのは、おわかりになったと思いますが、同じように大切なポイントがあります。
そのポイントを一つづつおさえていきたいと思います。
一つ目は、免疫力を高める食事をするということです。免疫というのは、身体の外から侵入しようとする病原菌やウイルスを撃退して、身体を守る働きのことです。免疫機能を司る免疫細胞は加齢とともに減少してしまいます。
そのために、高齢者の方は、若い方に比べて病原菌などに感染しやすくなります。免疫力を高めるためには、毎日の食事が重要になってきます。食生活を少し意識してみることも大切です。
肉や魚、たまごや大豆製品など、良質なたんぱく質を十分に摂るように心がけることです。また、ビタミンA、たとえば小松菜やニラに含まれていますが、大切な栄養素です。ビタミンCやビタミンEなどは免疫力を高めるといわれています。
ビタミンEはごまやアーモンドに含まれています。高齢になると粗食になりがちですが、きちんとバランスの良い食事を心がけましょう。
二つ目は、食事をするときによく噛むということです。歯が丈夫な方は健康だと言われますが、よく噛んで食べるということはとても重要なことです。よく噛んで栄養をしっかりと吸収したいものです。
よく噛むと唾液もよく出るようになります。唾液には細菌やウイルスの侵入、増殖を防ぐ効果もありますので、口角炎の予防にもなります。もちろん、お口の中の健康も維持するために口腔ケアもします。
三つめは、不足がちなビタミンを補給することです。免疫力を高めるためにバランスの取れた食事は重要ですが、高齢になるとなかなか若いころのようにがつがつと食べられなくなる方も多いものです。
そのため、バランスはとれていてもどうしても不足してしまうビタミンはあるものです。口角炎を治すために必要なのは、特にビタミンBとビタミンEだといわれていますが、十分量を摂取するための補助としてサプリメントが役立ちます。
ビタミンB群のサプリメントはたくさんの種類がありますので、飲みやすいものが見つかればそちらを試してみるのもよいでしょう。ある程度継続して飲むと効果がでるので、続けやすいものがよろしいでしょう。
まとめ
口角炎の治し方のポイントと再発防止について(前編)
一般的な口角炎の治し方について
口角炎の治し方のポイント