口角炎は唇の両端が炎症をおこして、口の端が裂けてしまうとても痛いものです。しかし、病院には行かず家で様子をみてみようという方が結構いらっしゃいます。
今回は、薬局やドラッグストアで手に入る 口角炎 に効果的な 市販薬 についてご説明いたします。
口角炎に効果的な市販薬について(前編)
口角炎の原因と症状について
口角炎は、唇の両端が炎症をおこして、口の端が切れて腫れたり、出血する皮膚の病気です。
口は常に開けたり閉じたりしているため、口角炎になるとなかなか治りにくく痛みも続きます。口角炎の原因はいくつがあります。
1つ目は、ビタミン不足です。口角炎の原因としてもっとも多い原因はビタミン不足といわれています。その中でも、ビタミンB2とビタミンB6が関係しています。ビタミンB2は発育のビタミンともいわれており、脂質の代謝や肌の再生を促す効果があります。
子どもからご年配まで、成長促進や大人の皮膚・粘膜などの老化防止作用があります。粘膜を正常に保つ働きがあるので、目や舌、唇などの部分を守る役目をしています。
そして、ビタミンB6は皮膚や粘膜の健康維持に働きます。免疫のバランスを正常な状態にして、アレルギー症状を緩和することがわかっています。高齢になると免疫力が低下して感染症にかかりやすくなるため、このビタミンB6は欠かせない栄養素のひとつです。
2つ目は、免疫力の低下です。ストレスや生活習慣の乱れ、寝不足など、年齢とともに免疫力の低下は起こります。
口角炎の原菌はおもにカンジダと呼ばれる真菌類や皮膚についている細菌です。免疫力のある場合は、簡単には感染しなかったものが、高齢になり免疫力が低下するとともに細菌に感染しやすくなります。
3つ目は、乾燥です。唇が乾燥しやすい方や皮膚が弱い、アトピー性皮膚炎の方は注意が必要です。乾燥により、皮膚がカサカサになったり、切れたりして、その傷口から細菌感染してしまう可能性があります。乾燥を防ぐことも大切です。
口角炎の症状について少しご説明いたします。口角炎は、口角が裂けるので、口を開けるたびに痛みます。痛みのために、口を開けることに抵抗があり、食事も負担になってしまうこともあります。しゃべることも苦痛になることがあります。
症状としてあげられるのは、まず、この痛みです。口は常に動かしているものですから、炎症がひどくなると痛みも強くなるため、できるだけ早めに対処したいものです。
次に、口角が腫れるという症状です。ヘルペスという菌により引き起こされる腫れとは少し違いますが、口角炎は痛みが強いといわれています。
症状が進むと、口角が裂けてしまい、出血します。裂けると大変痛みがあり、食事が困難になることもあります。出血をすると、その部分がこんどはかさぶたになります。こちらも、口角炎の症状です。
このかさぶたを剥がさない方がよいのですが、なかなかそうはいきません。かさぶたでふさがっている状態が、剥がすことで炎症がまたおきてしまいます。この炎症を繰り返していくうちに、どんどんと治りにくくなってしまいます。
できる限りかさぶたを剥がさないことが大切です。
まとめ
口角炎に効果的な市販薬について(前編)
口角炎の原因と症状について