加齢とともに、高血圧になりやすいと言われています。高血圧の状態が長く続くと、他の病気を併発するリスクが高まります。特に頭痛がする場合は、痛みの度合いによっては命に関わる重大な疾患かもしれません。
高血圧 と 頭痛 の関係性と、起こりうる疾患について説明します。
高血圧と頭痛の関係性は?こんな頭痛は危険!
高血圧の自覚症状とは
高血圧での自覚症状としてあげられるのが、めまいやのぼせ、頭痛です。しかし、自覚症状として出ることは少なく、知らず知らずのうちに高血圧の状態が長く続き、他の病気を併発してから高血圧であるとわかることも多いようです。
加齢とともに発症率が高くなっていき、高齢者の場合、65歳以上では6割、70歳以上では実に7割の確率で発症するとも言われています。
これは高齢になるにつれ、血管が固くなる・自律神経の働きが低下する・他の病気と併発する・血圧が高いのにも関わらず脳への血流が減少することなどが原因です。
高血圧が原因で頭痛になりやすい?
高血圧だからといって、必ず頭痛が起きるわけではありません。頭痛の原因にはさまざまなことが考えられ、多くの場合は高血圧以外の要因で起こると考えられています。
高血圧から頭痛になった場合、どくどくと脈打つような痛みが特徴ですが、一時的であることがほとんどで、慢性的なものは稀だと言われています。
しかし、高血圧の状態が長期間であると、血液がドロドロの状態になっていたり、血管がボロボロになっていることから血行不良になり頭痛が起きるとも考えられています。
また一方で、高齢者の頭痛の原因の3割が高血圧であると言う研究結果も発表されています。高血圧が原因である慢性的な頭痛の場合、血圧を下げる降圧剤を服用することが最も有効です。
また、首を温めるたり、暖かい飲み物を飲むなどすることで、血管が拡張され、血圧を下げる効果があるようです。
逆に鎮痛剤や頭や首を冷やすといった対処方法は効果がなく、血管を縮小させ血圧を上昇させてしまうこともあるため、むしろ症状を悪化させてしまう結果になることもあり得ます。
頭痛によっては命にかかわるかも!?
高血圧が原因である頭痛のなかでも、急激な頭痛は大変危険です。
立っていられない位の痛みや吐き気などは、脳梗塞や脳出血、くも膜下出血などの脳卒中である可能性が非常に高く、これらは麻痺や言語障害などといった後遺症が残ったり、発見・治療が遅れれば最悪死に至ることもある危険な疾患です。
また頭痛から始まり、嘔吐やけいれん、意識障害を伴う場合は、血圧が急激に上昇し、脳内に浮腫ができることで起こる高血圧脳症の可能性があります。高血圧脳症から脳出血を起こす危険性もあり、早急に治療を行う必要があります。
実際、高血圧が原因の頭痛の多くは、慢性的なものよりも急激な痛みであることが多いようです。いずれにしても、普段から高血圧である方は、頭痛が起きた場合は迅速に病院へ行くことが先決です。
高血圧は万病のもと。普段から意識した生活を送ろう
頭痛の原因になり得る高血圧は、他の疾患になる可能性もある疾患です。高血圧であることは脳だけでなく、心臓や腎臓など大事な臓器に大きな負担をかけています。現時点で高血圧でない方は普段の生活習慣から予防することが大事です。
塩分をとりすぎない、不規則な生活リズムを見直す、適度な運動をするなど、健康的な生活習慣を目指しましょう。
また、すでに高血圧である方や、リスクの高い高齢者の場合は、定期的な血圧測定を行う、入浴時など気温差が大きい場所ではあらかじめ温めておく、こまめな水分補給をする、なによりストレスを溜めないことが大事です。
リラックスして自分の好きなことをするなどして適度にストレス解消の時間を持ちましょう。特に高齢者の場合は、周囲の家族の協力がなにより不可欠です。普段から健康管理に努め、少しの異変を見逃さないことが重要です。
まとめ
高血圧と頭痛の関係性は?こんな頭痛は危険!
高血圧の自覚症状とは
高血圧が原因で頭痛になりやすい?
頭痛によっては命にかかわるかも!?
高血圧は万病のもと。普段から意識した生活を送ろう