舌の裏側や、歯茎など口内炎ができると場所によっては、普段通り話すことや食事を楽しむこともできずに辛いときがあります。
ここ数年話題の口内炎に貼るお薬、 口内炎 パッチ とはどのようなものなのか、使い方や注意点についてお伝えします。
痛みが和らぐ?口内炎パッチの活用法
口内炎パッチの種類
口内炎パッチとは、従来の塗布薬やスプレータイプと違い薬剤のついたシールを、患部に貼りつけて治癒を促進させるというものです。
口内炎パッチには、非ステロイドとステロイド配合の2種類があり、非ステロイドタイプの口内炎パッチは、現在のところ大正製薬から販売されている「口内炎パッチ大正A」のみです。第3類医薬品に指定されています。
ステロイド配合は、大正製薬の「口内炎パッチ 大正 クイックケア」、第一三共ヘルスケアの「トラフルダイレクト 12枚/24枚」、佐藤製薬の「アフタッチ」で、第2類医薬品でどの製品もステロイドのジェネリック薬品「トリアムシノロンアセトニド」が配合されています。
口内炎パッチの使い方
口内炎パッチの使い方は、口腔内を清潔にした後、患部の唾液を柔らかいガーゼやティッシュでふき取ります。口内炎パッチの薬剤部分の、フィルムをはがし患部の口内炎を覆うように貼りつけます。貼りつける時は、鏡をみながら行うとやりやすいようです。
口内炎パッチを押さえながら、ゆっくり3秒数えます。口内炎パッチ全体を指で押さえるように貼るのがポイントです。
貼った後、しばらくは位置がずれることがあるので、舌先で触る、口の中を動かす、飲食はしないようにします。口内炎パッチの、違和感は貼った部位や個人差があります。
また、舌裏や、歯茎、舌先などははがれやすい、貼れないこともあるのでその場合には、塗布薬やスプレーを使うようにします。
口内炎パッチの注意点
口内炎パッチは、感染症の疑いがある口内炎には使うことができません。
感染症の疑いがある口内炎がどのようなものかというと、黄色や緑などの膿がある場合は細菌性感染症、舌を出してこするとポロポロと白いものがとれる場合はカンジタ、口腔内や口唇、体の皮膚などに水泡や小水疱・発疹がある場合はウイルス性感染症が疑われます。
口内炎パッチは、歯槽膿漏や歯肉炎がある場合症状を悪化させたという症例報告があり注意が必要です。感染症の疑いや、歯槽膿漏など口腔疾患がある場合には、歯科医を受診し適切な処置を受けることをおすすめします。
口内炎パッチは、飲み込んでも害が及ばないようになっていますが、高齢者の場合は就寝中の誤飲や誤嚥に注意が必要です。
薬剤が溶けてなくなってしまうタイプの口内炎パッチもあるようですので、購入を検討されている方は相談されることをおすすめいたします。
使用にあたっては、薬剤師や登録販売者に高齢者は相談することとなっていますので、お薬手帳を持参されるといいかもしれません。
口内炎パッチの使い心地は?
口内炎パッチの使い心地は、個人差があります。口内炎パッチを、貼る部分によってはパッチに隙間ができてしまう、なんとなく硬くて違和感がずっとあることもあるようです。
痛みが強くて、食事が摂れないとお困りの方や、会話などに不便を感じている場合にはとても便利ではないかと思います。
口内炎を治すには、バランスの取れた消化のいい食事を口から摂取し、しっかりと休息を取ることが必要不可欠です。
食べなければ口内炎は、治りません。熱い汁物や、患部に食事をあててしまうとはがれやすいといった印象はありますが、ゆっくりと食事を食べることを前提とした場合では、口内炎パッチは有用な薬剤かもしれません。
万が一、口内炎パッチを飲み込んだ場合でも、不溶性のためそのまま排泄されるので体内に悪影響はないそうです。
まとめ
痛みが和らぐ?口内炎パッチの活用法
口内炎パッチの種類
口内炎パッチの使い方
口内炎パッチの注意点
口内炎パッチを使い心地は?