鼻ではなく口を使って呼吸をしてしまう状態を口呼吸と言います。一見何でもないことのように思えますが、口呼吸は自然な状態ではないため、さまざまな悪影響を引き起こしてしまいます。
今回は、 口呼吸 が 顔 に与える影響と、治した場合どうなるか、治し方はどうするのかについてを詳しくご説明します。
口呼吸で顔が変形する?!危険な癖に注意して
口呼吸にはどのようにしてなるのか
人間は、元々鼻で呼吸をするようにできています。ところが、現代では成人男女の半数近くが口呼吸をする癖がついてしまっていると言います。どうして自然な鼻呼吸から口呼吸へと変わってしまうのでしょうか。
原因としては、幼い頃からの癖が筆頭にあげられます。親などから口をあけっぱなしでいるのを注意されないまま幼少期を過ごした場合、多くの方が口呼吸へと変化してしまいます。
何故なら、鼻呼吸よりも口呼吸の方が圧倒的に楽にできるからです。鼻で呼吸をする時には肺にぐっと力が入りますし、鼻の周囲の筋肉も多少ながら緊張します。
一方口呼吸では、特に何も力を入れずとも簡単に息ができてしまいます。そのようにして楽な方へと偏って行った結果、口呼吸が癖になってしまうのです。
他には慢性鼻炎に長くかかっていたり、歯並びが悪く口をきちんと閉じることができなかったという方も口呼吸が癖になりやすいです。
口呼吸が顔に与える恐ろしい影響の数々
口呼吸は、顔面にさまざまな恐ろしい変化を及ぼしてしまいます。口呼吸をしてしまう人は、鼻や口の周囲の筋肉が弱っていきます。そのため、早くから顔の下部分のたるみやほうれい線など、いわゆる老け顔に悩まされることになります。
常に口をあけているため表情も精彩さを欠き、年を経るごとに鼻呼吸の方とは見た目に圧倒的な差がついてしまいます。
口呼吸を治した場合に考えられる顔の悩みの改善
口呼吸をやめると、鼻や口の周囲の筋肉が鍛えられます。するとまず目についてくるのはあごのラインの変化でしょう。加齢のせいだからしょうがない、とあきらめていたたるんだ部分が、日に日にシャープに引き締まってくるのがわかります。ほうれい線も目立たなくなることでしょう。
口のラインがピンとすると、顔つきもぐんと明るく、また何事にも積極的に見えます。まるで若返ったようだと評判になるなど、よいことがたくさんあります。
口呼吸の治し方・自分でできる方法
口呼吸は是非とも治すべきものだということがおわかりいただけたと思います。では自分でできる方法にはどのようなものがあるでしょうか。
現代では、薬局やドラッグストアなどで口呼吸を改善できるグッズがさまざまに売られています。まず試してみたいのが口に直接貼るテープです。テープで押さえて口があかないようにして、起床時だけでなく寝ている間も鼻で呼吸する癖をつけようとする方法です。
専用のテープも開発されていますが、手持ちの絆創膏などでも代用が可能です。2枚のテープを唇に対して縦になるように左右に貼りつけて使います。始めたばかりはとても違和感が強いですが、かなりの改善報告がありますので頑張って続けてみてください。
口に含むマウスピースのような道具も売られています。赤ちゃんのおしゃぶりを思い出していただくとイメージがしやすいと思われます。こちらもテープと同じく、口をふさいで鼻呼吸をするしかない状態に持って行くという仕組みです。
これらのグッズだけではどうも効果があがらないという方は、日常的に口があいたままなことが多いのではないでしょうか。それは口の周囲の筋肉が特にひどく弱ってしまっている状態です。
この段階の方には口の体操による筋肉の力の改善をおすすめします。
「あいうべ体操」という方法があります。やり方は簡単で、まず「あー」と大きな声を出して口を大きく開き、次に「いー」と横に開く動作をします。「うー」で口をきゅっとすぼめる形にして、最後に「べー」と舌を強く伸ばします。
この一連の動作を何度も繰り返します。単純な動きに思えますが、改善効果は絶大です。
口呼吸の治し方・通院で治す方法
あまりにも口呼吸をしていた期間が長すぎて上記の方法では治らなかったり、歯並びなど自分ではどうにもできない原因がある場合には、医師の力を頼ることになります。慢性鼻炎が続いているのであれば耳鼻咽喉科、歯並びであれば矯正歯科にかかることになるでしょう。
どちらも治療には長い時間がかかるものもあり一筋縄では行かないこともありますが、口呼吸はこのような苦労をしてでも治すことに価値のあるものです。シャープに美しくなった自分の顔を思い浮かべながら頑張って行きましょう。
まとめ
口呼吸で顔が変形する?!危険な癖に注意して
口呼吸にはどのようにしてなるのか
口呼吸が顔に与える恐ろしい影響の数々
口呼吸を治した場合に考えられる顔の悩みの改善
口呼吸の治し方・自分でできる方法
口呼吸の治し方・通院で治す方法