食いしばり や歯ぎしりの 治療 法として、スプリント療法、マウスピース療法、薬物療法、噛み合わせ治療、ストレスマネジメント療法、低周波治療、体質改善療法、ボツリヌス毒素療法などがあります。
顎筋肉の緊張緩和、歯や顎を歯ぎしりから保護する治療や歯ぎしりの原因を取り除く治療方法がとられています。
食いしばりとは何!治療が必要なの?
食いしばり・歯ぎしりの種類・タイプ
食いしばり(クレンチング)は、上下の歯を激しく噛みしめるタイプで、顎に大きな負担がかかるため顎関節症になりやすくなります。
グラインディングは、歯をこすり合わせるタイプの歯ぎしりで、ギリギリと歯をこすり合わせるため歯の表面が削られます。
タッピングは、歯をカチカチと鳴らすタイプで、歯の表面や顎にあまり負担はかかりません。
今回は、食いしばりや歯ぎしりの治療についてお話します。
食いしばりや歯ぎしりの治療法には、スプリント療法、マウスピース療法、薬物療法、ストレスマネジメント療法、ボツリヌス毒素療法などがあります。
スプリント療法
噛み合わせが均等になるようなスプリント(ハードタイプ;顎関節症に使われるマウスピース)を使用し、短期的に食いしばり・歯ぎしりを制御する方法です。
持続的な効果がなく、歯・顎の保護として用いられることもあります。
マウスピース療法
ビニール樹脂のマウスピースを使用し、クッション効果を提供するソフトタイプのナイトガートです。
薬物療法
薬で歯ぎしりなどを制御します。使用される薬に、筋弛緩薬のジアゼパム、メトカルバモール、抗てんかん・筋弛緩薬のクロナゼパム、クロニジンなどがあります。
ストレスマネジメント療法
食いしばり・歯ぎしりの原因はストレスといわれています。ストレスを軽減させる治療として、自己暗示療法、精神安定剤の処方、カウンセリングを受けるなどがあります。
低周波治療
低周波治療器(マイオモニター)で筋肉の緊張緩和を行うことによって、歯ぎしりなどを起こりにくくします。
体質改善療法
漢方薬で体質改善をし、食いしばり・歯ぎしりが起こらないようにします。漢方薬には、柴胡桂枝湯、加味逍遥散、六味地黄丸、竜胆潟肝湯などがあります。
ボツリヌス毒素療法
ボツリヌス毒素を筋注し、筋肉を麻痺させ歯ぎしりなどが起こらないようにするボトックス注入療法です。
噛み合わせ・矯正治療
食いしばり・歯ぎしりを予防するには、正しい噛み合わせにすることも1つです。多くの人は、矯正治療後に食いしばり・歯ぎしりや顎の痛みが軽減するようです。
食いしばり・歯ぎしりの原因・症状
食いしばりや歯ぎしりを引き起こす原因として、環境の変化や心理的ストレスが最も有力です。歯並びがきれいな人でも歯ぎしりはします。
歯列矯正や部分矯正などで一部だけに力が集中しないような歯並びにする必要があります。
噛み合わせは常に変化しています。虫歯や歯周病などにより、歯ぎしりなどが引き起こされる前に治療・予防をし、食いしばり・歯ぎしりを起こさない噛み合わせを維持します。
また日中、意識のあるときに歯をかみ合わせないようにすることも大事です。年齢とともに顎関節はすり減り、平らになっていきます。
酸蝕症などによって顎関節が減ると食いしばりや歯ぎしりの原因になります。
過剰な飲酒、喫煙や逆流性食道炎なども歯ぎしりなどの原因にあげられています。
歯ぎしりの症状には、歯がしみる、歯が痛い、詰物やかぶせものが割れる、顎が痛い、歯が割れる、歯茎が痩せる、肩がこる、偏頭痛、骨隆起などがあります。
食いしばり・歯ぎしりチェック項目
自分でチェックできる歯ぎしり項目は次のとおりです。
- 集中時に上下の歯をあてたり、歯を食いしばっていることがある
- 起床時、顎・頬の筋肉が突っ張っていることがある
- 頬・舌に歯を押しつけた跡がある
- 歯ぎしりしていると近親者に言われたことがある
- 歯が減って短くなってきたり、歯の根元が削れている
- 詰物がとれたり割れたりする
- 下歯内側、上歯頬側、上顎中央にコブ(骨)がある
- 知覚過敏の歯が多くある
まとめ
食いしばりとは何!治療が必要なの?
食いしばり・歯ぎしりの種類・タイプ
食いしばり・歯ぎしりの原因・症状
食いしばり・歯ぎしりチェック項目