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狭心症の自覚症状は頻度と持続時間に注意!

kani

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kyoushinsyou zikakusyoujou

狭心症は心臓にある冠動脈が狭窄することが原因で起きる病気です。狭心症が進行すると冠動脈が閉塞する心筋梗塞となり、命の危険性が高まります。この心筋梗塞を回避するためにも、いかに狭心症の段階で治療ができるかが鍵となります。

今回は、 狭心症 の 自覚症状 について詳しく説明していきます。


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狭心症の自覚症状は頻度と持続時間に注意!


- 目次 -

  • 狭心症の自覚症状は、体のどこに出現するのか
  • 労作時と安静時の自覚症状
  • 自覚症状の頻度が多く、持続時間も長くなるのは心筋梗塞の前兆
  • 狭心症の自覚症状とよく似た病気
  • 自覚症状が狭心症なのか、医療機関に受診するポイント

狭心症の自覚症状は、体のどこに出現するのか

冠動脈が狭窄するのは動脈硬化やコレステロールの沈着が原因であることが多く、一般的に「胸が痛い」や「胸が苦しい」ことが症状として挙げられますが、痛みの種類は人が感じることを表現しているため、非常にあいまいです。

狭心症の自覚症状として胸の症状であることは間違いありませんが、痛覚がある神経の拡がりから、顎や腕、背部痛や腰痛という一見心臓とは関連のない部位に症状が出現することもあります。これらを放散痛といいます。

診断として悩ませるのは、胸の症状が無いのに放散痛のみがある場合です。単純に顎が痛いからといって最初から心臓が原因と思う人は少ないように、医師であってもそれは同様です。そこで重要なのは、症状が出現したきっかけや、症状の持続時間が問われます。


労作時と安静時の自覚症状

普段は何も症状がなく、運動直後や作業後に症状がでる場合、それは労作性狭心症の可能性があります。誰でも激しい運動をすると心拍数や呼吸が速くなりますが、これは運動によって消費された酸素を補うべく体が代償的に作動する生理的現象です。

狭窄した冠動脈は、心臓の筋肉に送る酸素化した血液の血流が悪くなること意味することであり、心臓が酸欠状態であることを示しているのです。これが狭心症の「痛み」や「苦しい」などの症状が出現する理由であり、人間の代償機能と異なる点であります。

労作時は酸素を消費することから、狭心症の症状が出現する理由として解りやすいものですが、実は安静時にも症状が出現することがあります。特に早朝に発作が起きる傾向がある異型狭心症がその代表的疾患です。

狭心症は動脈硬化やコレステロールが原因で心臓の冠動脈が狭窄する病気ですが、この異型狭心症は動脈硬化やコレステロールが原因ではなく、冠動脈がストレスや喫煙などの刺激により痙攣して細くなってしまう病気です。

冠動脈が細くなるため、血流の悪化で心臓が酸欠状態になることは労作性狭心症と同じであり、胸の痛みや苦しい症状も同様です。


自覚症状の頻度が多く、持続時間も長くなるのは心筋梗塞の前兆

狭心症の症状は、持続時間として10分以内で治まることが多いです。逆に10分以上持続すると、狭心症よりか心筋梗塞の可能性が高くなります。

冠動脈は大きく分けると3本あり、狭窄が強くなることや複数の狭窄部位があると重症化していきます。重症化することは、単純に症状が強くなるよりか発作の頻度が多くなり、持続時間も長くなる傾向があります。

労作性狭心症や異型狭心症は、症状が労作後や早朝などの「きっかけ」があることから、安定狭心症と呼ばれています。

狭窄が重症化することは、「きっかけ」とは無関係に症状が出現することから、これを不安定狭心症といいます。この不安定狭心症は比較的短期間のうちに心筋梗塞に移行する病態であり、早急に治療が必要な状態です。


狭心症の自覚症状とよく似た病気

心臓の周りには胃や食道、肺が隣接しています。胸が痛いことや苦しいという症状は、肺であると肺炎や気胸が挙げられます。狭心症では「みぞおち」に症状が出ることも多く、胃炎や胃潰瘍であることがあります。また、不安や自律神経失調症により狭心症と似た症状がでることもあるため、自覚症状で病気を判断することは非常に難しいといえます。


自覚症状が狭心症なのか、医療機関に受診するポイント

自覚症状だけでは鑑別が難しい病気であることから、かかりつけ医がいない場合はどこに受診するべきなのか迷うことがあります。

例えば背中や腰の痛みがある場合は整形外科に受診する方が多いと思います。当然ながら間違いではありませんが、それが狭心症の放散痛であった場合、整形外科的に異常がなければよいのですが、整形外科での病気が診断されてしまうと狭心症が見逃されてしまうことになります。

この場合、整形外科の治療では症状は軽快しないことになりますので、そこから他の病気との鑑別が始まります。

これでは狭心症にたどり着くまで時間を要してしまうことになり、狭心症の病態が軽度であれば問題ないのですが、重症化している状態であると心筋梗塞となって命を落とし兼ねない可能性があります。

病気になる可能性として「リスク」という考えがあります。狭心症でいえば喫煙や生活習慣病、遺伝などがあります。こうした狭心症の一般的な症状と放散痛の知識を理解し、このリスクに該当するかしないかを自分でチェックすることが重要となります。

実は医師においても診断の過程において同様にチェックしており、この考え方は診断の重要な情報源となり得ますので、医療機関の受診の際にはご参考ください。

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まとめ

狭心症の自覚症状は頻度と持続時間に注意!
狭心症の自覚症状は、体のどこに出現するのか
労作時と安静時の自覚症状
自覚症状の頻度が多く、持続時間も長くなるのは心筋梗塞の前兆
狭心症の自覚症状とよく似た病気
自覚症状が狭心症なのか、医療機関に受診するポイント

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