「 目がチカチカ する」という事を経験し、とても心配になった方がいるのではないかと思われますが、実際にチカチカした光が見える場合とチカチカした物が見えた感じがするという感覚的なものとあります。
それは、放置しておいても大丈夫な症状なのか、今すぐ病院に行った方が良いのかについてご説明いたします。
目がチカチカする病気って?大丈夫なの?
めまいが伴い、目がチカチカする病気とは
急に立ち上がった時に、目の前はチカチカしてふらつきやめまいを起こすことがあります。これは起立性低血圧と言い、血圧が一気に低下し、脳へ血流が減ったためにめまいや失神を起こします。
起立性低血圧は特殊な病気ではなく、急な血圧の変化に対応が出来なくなっているために起きているので「急にベッドから出る」「長時間座っていた後に立ち上がる」などの動作をゆっくり時間かけて行う等で、酷い症状を回避することが可能となります。
起立性低血圧以外でめまいや目がチカチカする病気に貧血があります。
貧血になる原因はさまざまありますが、手術や怪我などによる失血(多量の出血)、胃潰瘍・胃がん・大腸がん・尿路疾患等により少しずつ出血している場合、重度の月経出血の他、血液が作られない・血液が作られても壊されていく場合などあります。
血液は全身に酸素と栄養を運び、老廃物も回収する役割をもっており、貧血により血液量が減少してしまうと、組織に十分酸素や栄養を供給できず、めまい・フラツキ・疲労感・脱力感・頻拍(脈は早くなる)・息切れ・視界が暗くなる・目の前がチカチカするなどの症状が出現します。
眼精疲労から来るめまいや目のチカチカにも要注意で、単純に目が疲れているから、眼精疲労という訳ではありません。眼精疲労は、さまざまな要因が絡み合って出現していることが多いのです。
例えば、視力の矯正不良(めがねが合っていない・近視・遠視・乱視がある)、病気が隠れている場合やストレスの影響などから眼精疲労を起こし、その結果として、めまい・目の眩しさ(チカチカ)・肩こり・頭痛・倦怠感などが出現します。
頭痛が起きて、目がチカチカする病気とは
血管性頭痛の中で一番多い片頭痛の発作が起きる前に閃輝性暗点(せんきせいあんてん)と言う、閃光性の暗点(きらきらした光)を見ることがあります。片頭痛の前兆で、閃輝性暗点の後に辺りも見えずらくなる場合があり、吐き気や嘔吐、激しい片側だけの頭痛が出現します。
女性に多くみられ、遺伝的要素が関与し、頭痛が始まったあとに鎮痛剤を服用しても、効果はなかなか得られません。
他にもまだある、目がチカチカする病気
目の前がチカチカとする光を感じたりした時には、眼科では光視症といい網膜裂孔や網膜剥離を疑います。網膜裂孔や網膜剥離の場合には、自分が見たい部分が見えなかったりする視野欠損や光がない場所でもチカチカキラキラとした光のようなものを感じることがあります。
アムスラーチャート(自己チェックツール)で診断できますので、アムスラーチャートを見て、ゆがみや視野欠損、黒く見える所がないか確認してみましょう。もし、一つでも該当する項目があれば、直ちに眼科外来を受診して下さい。放置すると失明の危険性があります。
その他には白内障になると目がチカチカすると訴える方がいます。白内障は、水晶体が濁る病気です。そのため、水晶体が光を屈折させてしまい、まぶしく感じる場合があります。白内障では、ものがボヤけて見えたり、余計な光が視界を邪魔して、日常生活に支障を来すようになります。
今すぐ、病院に受診した方が良い?
目がチカチカした症状で直ちに病院受診した方が良いのは、網膜剥離・網膜裂孔と大量出血などによる貧血の場合です。網膜剥離や裂孔は視力を失う場合があり、失明すれば日常生活上、かなりの支障を来すことになります。
そして大量の出血や、胃がんや大腸がんなどからくる貧血は命を失う危険性がありますので、疑わしい症状があった場合には、速やかに受診をして下さい。
まとめ
目がチカチカする病気って?大丈夫なの?
めまいが伴い、目がチカチカする病気とは
頭痛が起きて、目がチカチカする病気とは
他にもまだある、目がチカチカする病気
今すぐ、病院に受診した方が良い?